先日、カメラを買うことに決めた。在庫状況を調べてもらい、今使っているカメラを下取り用として預けている。
そのカメラ屋から電話があった。
僕が欲しいカメラは人気がありすぎて、入荷は「無期限延期」とのこと。
なかなかすごい言い回しだ。直接言われたことは、たぶん人生初だと思う。
それでもまあ、大手メーカーの“ちょっと高い”コンパクトカメラである。資源の枯渇でもない限り、そう遅くないうちに手に入るのではないか。
下取り用に預けたカメラは、そのままにすべきか、とりあえず回収しようか。
店まで行く手間と時間を考えると、ちょっと悩むところ。ひょんなことから、来週あたりに入荷する可能性だってあるのだ。それならば、たとえ愛機とはいえ、預けたままでかまわない。細々とした設定は初期化されてしまったし、撮影の機会も無いだろう。
今日はもう「仕事はほどほど、会社帰りにカメラ屋に寄って、夜は設定その他の作業に充てる」と決めていた。こういう展望を持って一日を乗り切って、そして駄目だった時の辛さは、ちょっと説明しづらいものがある。
「あの店のストロベリー・チーズ・スフレを食べよう!」と意気込んで行った店が臨時休業だった時のそれに似ているかもしれない。生きる支え、生活の杖とまではいかないが、でも裏切られた気持ちは誤魔化せない。
つまりこういうことだ。SONYは僕の好きそうなカメラを開発したのならば、生産体制を整えてから発売すべきだし(余るくらいで丁度いい)、美味しいストロベリー・チーズ・スフレを売る店は、県外のナントカオーガニックマルシェなんてイベントに参加してはいけない。
「売り手は、まず僕の為に」そう心得てほしい。だって本当に、楽しみにしていたのだから。
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