お弁当生活と、社内情報ネットワーク

昨日と今日は、様々な事情により、職場にお弁当を持参している。
朝は忙しいが、経済的ではある。社員食堂までの往復時間が節約できるのも嬉しい。

どういうわけか、この職場では男性の弁当派がほとんどいない。皆無ではないが、たいてい何処かひっそりとした休憩室か、社員食堂で食べている。
皆で集まって、広い休憩室(兼打ち合わせルーム)で賑やかに食べているのは、女性ばかり。
僕はこの数日間だけのお弁当生活なので、同じ部署の人に連れられて、この賑やかな部屋で賑やかな輪に混ぜてもらっている。

最初は質問攻めだった。誰が作ったとか、何故作ったとか、いつ作るのかとか、そういうお弁当に関する5W1H的な質問から、結婚の予定まで、実に様々な問いかけに答える。
普段は(比較的)穏やかな人であっても、昼休みのお弁当グループになると元気いっぱいになるのは、高校生みたいだと思う。

今日は「地元にまつわる、何か面白い話をしてくれ」と頼まれた。
我が家の近くにある柑橘類の研究施設の前の道の愛称を公募した際、あと少しで「きまぐれオレンジロード」に決まりそうだった、というエピソードを話してみたのだけれど、これは笑ってくれる人と、全然ぴんとこない人にばっさり別れてしまったので、今は少し反省している。その後に、「この話の面白いところは…」と解説したことも、思い返すに恥ずかしい。

ともあれ、普段は話もしない、実のところ顔の判別もつかない人達と、それなりに親しく談笑できたことは、悪いことではないだろう。僕は人の顔や名前を覚えるのが苦手で、さらに部署が違う人などは永遠に他人のまま。でもこのお弁当グループの人達は、社内の誰がどういう状況か、辞めたあの人は今何をしているのか、といった情報(とても複雑そうだ)を、きちんと把握し、常にアップデートしている。
僕のことも、よく知っていた。どうしてこの人は僕のことをこんなにも知っているのだろう、もしかして普段から仕事の接点があったのだろうか、だとしたら困ったなあ、と少し考えてしまったくらい。僕がドーナツを好きだなんて、いつ誰に言っただろう?

 

 

そんな職場だが、今のところ“インターネット上の僕”は、捕捉されていないはず。うっかりフェイスブックを検索された事があったが、あらゆる情報を「非公開」に設定し、加えて(情報収集をしそうな身近な同僚達を)事前にブロックして、対応している。少なくとも、ネット上の活動を仕事の場で吹聴するようなタイプの人達には、現実の僕との”ひもづけ”ができないよう、ブログの内容からSNSの設定まで気を遣っている。

先日、社内報の編集部からインタビューを受けた。「血液型、LINEとFacebookTwitterと、それから個人サイトを持っているようならば載せたいので教えてください」と言われた。冗談じゃねえよ、と思いつつ、にっこり笑って「そういうの疎いんで…」と返答した。血液型に疎い、というのが自分でもよくわからないが、つまりは「興味が無い」ということ。それはもう大人なのだから、汲んで欲しいところ。
しかし日本全国にばらまかれる社内報に、SNSのアカウントを載せたい人がそれほど存在するのか、僕には疑問だ。新入社員紹介のコーナーでは、みんなあっけらかんと公開しているようだが。

 

私たちのお弁当 (クウネルの本)

私たちのお弁当 (クウネルの本)

 

 

明日もお弁当。今から鶏肉を蒸す。塩をしっかり振って、ハーブを適当に乗せ、チャック付きポリ袋に入れて加熱。明日の朝、野菜と混ぜる。
他に人参のサラダとプチトマトのマリネ、塩昆布と春キャベツの和え物を作る。朝は詰めるだけにしたい。

 

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