今月末に予定している旅行に備え、かばんを新調した。
少し大きめのデイバッグ。通勤通学が主の用途なのだろう、ペンホルダーや細かいポケットがたくさん備わっている。いわゆるアウドドア用とは違い、全体が四角く作られていて、荷物を多く詰め込めるし、書類なども無理なく入る。ハイキングにも使えるのだろうが、雰囲気的には街が似合う。
同様のデイバッグは、既に持っている。
学生時代に購入した「ジャックウルフスキン」の「BERKELEY」というモデル。今も売っている(Amazonで確認したところ、ずいぶん安くなっていた)。
さすがにくたびれてきたが、機能もデザインも気に入っている。スーツケースが要らない旅なら、いつもこのデイバッグで事足りていた。
事足りていたが、少し飽きた。たまには心機一転、やや違うものを使ってみたい。
それくらいのぼんやりとした物欲に駆動された買い物だったからだろう、昨日今日とずいぶん多くの店に出向き、ようやく「まあこれで良いだろう」と決めた後も、それほど「新しいものを手に入れた喜び」が湧いてこない。
なんとなく「消極的な理由により購入した無印良品の服飾雑貨」に似ている。
でもまあ、買ってしまったものは仕方がないし、仕方がないというわりに後悔は微塵も無いわけで、つまり無難な買い物もまた人生の潤いとして受け入れなければならないという事なのだろう。
それはそれとして、今回の購入にあたり必要としていた要件は以下の通り。
- 肩掛けの小型かばんと併用可能なデイバックまたは3Wayバッグであること
- 持ち手やベルトにはクッション入りのパッドがあること
- そこそこ真面目なデザイン
- 大きなロゴや英文ポエムは不要
- ある程度の防水性を備える
- 荷室は2つ以上
- 軽量かつ安価
- ジャックウルフスキン「BERKELEY」とは異なる使い途が可能であること
- スーツケースのキャリーハンドルに装着できるスリットないしベルトを備えること
完全に、とはいかないが、ほぼ条件を満たしたものが、下の製品だった。
サムソナイトのショールーム的なところで購入。
正確には、これの2世代前のモデル、だと思う。用途や機能はほとんど同じで、しかし最新のデザインではない。現モデルよりもシンプルな形状で、ポケットの数が多く、四角い。ファスナータブの色も違う。全体としてチャコール・グレーと黒という、まるで無印良品に並んでいそうな品。
なにしろ旧型だから、ワゴンセール的な扱いをされていた。
サムソナイトにしてはずいぶん安い。普通のデイバッグとしても安すぎる。ユニクロ的な価格は、ちょっとかわいそうになるほど。
この新しい「小旅行・通勤通学併用型デイバッグ」は、やはり21世紀の品である。タブレットとノートパソコンが入るパッド入りのポケット(僕には不要)が装備されている。デジタルカメラやスマートフォンを放り込めるポケット(かばんの上部にある)はメガネ拭きに使えそうな生地で内張りされている。
アウトドアメーカーの製品とは違い、リュックサック機能、つまりショルダーベルトの調節機構に工夫が無いところは、自分でなんとかしたい(といっても日常使用には全く問題ない)。
パッドや内張りのせいで、何も入れていない状態で形を保っている。ここは「BERKELEY」とは違うところ。容量も少し違うから、使い分けができると思う。
あらゆるところに配された「Samsonite」文字が、やや気になる。
ファスナータブは交換できないから我慢。内張りやハンドルにまでロゴがあって、困る。目立つ位置にあるゴム製のプレートは、外してしまうつもり。
価格の割にはまともな質感だから、たぶん「Samsonite」のプレートが無くても大丈夫だろう。パソコンショップにあるパッド入りのバッグみたいな安っぽさが無い点は有り難い。
それほどヘビーデューティーな見た目ではく、そして真面目そうなデザインなわりに、とても頑丈そうな仕上げ。防水性も、そこそこありそう。
もう少し冒険しても良かったかな、と思うけれど、これくらい無難なほうが使いまわしが効くだろう。旅行用として、そして普段は非情用持ち出し品袋として、活躍させたい。
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ところで、今日のおやつは「マリアサンク」にて「イチゴとルバーブのクラフティ」というものを食べた。
優しい酸味が、紅茶によく合う。春ならではの味だと思う。
今日から「有頂天家族2」を読み始める。
というか、いま少しだけ読んだところ。この読みやすさ、軽味は久しく感じていなかった。いかにも「森見登美彦」的で、楽しい。