ホワイトボード

 今日は、それほど特筆すべきところのない、通常の木曜日だった。
 残業時間が長かった点、昼休みが十分にとれなかった点(違法だと思うのだが、仕事を教えてくれる人が、当然のように昼休みを無視する)、その他いろいろと挙げていけば沢山あるとは思うのだが、全体としては平和だったと思う。疲労はしたけれど。

 職場に、お洒落で近代的な、新しいホワイトボードがやってきた。GoogleAppleの本社にあってもおかしくない、クールなデザインと機能性。
 わいわいと人が集まっているなかで、リーダー格の人が試し書きをする。ものすごく嬉しそうに、ペンで(理由はわからないけれど、なぜか自分の氏名を)きゅっきゅっと書いていく。「おお、書き味が全然違うぞ」と、実に楽しそう。
 しかし書いた文字を消す時になって、全く消えないことが判明した。自動で端から端まで消す機能を使ったのに消えない。これはおかしいぞと、普通のイレーサーを用いても駄目。
 様々な検討の結果、試し書きを油性マジックで行っていたことが判明した。有機溶剤で文字は消えたが、ホワイトボードに施されたコーティングも拭き取ってしまった。
 というわけで、ホワイトボードは、納品して数時間で、修理のために返送されることに。
 こういう事があると、この職場では「テプラ」が貼られることになる。たぶん、修理から帰ってきたホワイトボードには、「油性マジック使用禁止」と貼られるだろう。枠飾りや影付き文字で装飾されることも、十分に予想できる。なにしろテプラが好きな職場なのだ。

 と、ここまで書いたところで、髪が乾いた。先ほど、風呂は済ませた。歯磨きは済んだし、メールチェックも完了した。だから寝る。おやすみなさい。

 

ヴィンランド・サガ(15) (アフタヌーンKC)

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