ぎんなんライス

 今日も疲弊した。しかし疲れ具合が、先週や先々週よりも酷くない気がする。ようやく身体が順応しはじめたのか、あるいは単に気のせいか、今のところはよくわからない。

 

 帰宅したら、家に誰もいなかった。メモが残されていて、どうやら隣町の蕎麦屋に行っているらしい。蕎麦屋といっても、ざるそばが1000円くらいして、量も少なくて、「最初の3口までは、こちらの銘水をつけてお楽しみ下さい。お好みで塩も。それからツユにワサビを溶かないこと」みたいな事を言う高級店。正直なところ僕はあまり興味が無い。ミニ天丼などを食べたくなってしまう。
 しかし父が趣味で蕎麦を打つ関係もあって、両親はこういう店がわりと好きみたいだ。別にうらやましいとは思わないけれど、帰宅したら家族が留守で、しかも贅沢な外食をしているとなると、ちょっと面白くない。知っていれば自分も好きなもの(今日はなんとなくインドカレーが食べたかった)を食べてから帰路についたのに。

 というわけで、ひとりで夕食を作る。
 面倒だから、冷蔵庫にあった春菊を切ってサラダを作り、冷凍してあった鶏肉のトマト煮を温めただけ。
 それだけでは寂しいので、なぜか台所にあったギンナンを電子レンジで加熱して、ご飯に混ぜてみた。塩を少しだけ振る。
 組み合わせとしては滅茶苦茶。でも旬のギンナンは色鮮やかで、とても美味しい。たくさん食べると毒である、と聞いたことがあるけれど、ずいぶんな量を食べてしまった。正直言って、ご飯は不要だった。

 

知ろうとすること。 (新潮文庫)

 全然関係無いけれど、最近、このブログ経由で本を買ってくれる人が増えているようだ。さきほどAmazonからメールが来た。
 特に「知ろうとすること。」が売れている。これは宣伝ではなく、本当に良い本だと思うから、なかなか嬉しいことである。読み終えて、タイトルをあらためて眺めて気づいたが、この本は「あの原発事故について、科学者が『こんな事がわかっているよ』と教えてくれる」タイプの本ではなくて、どちらかと言えば「わからない事に出会った際にどうすべきか」が語られている。あの情報が錯綜して誰も彼もが混乱と不安のなかにあった時期を覚えている今こそ、興味深く読めるのではないだろうか。
 なにしろ糸井重里氏の対談本だから、読みやすさとわかりやすさは抜群。難しい言葉も出てこない。しかも安い。繰り返しになるけれど、良い本だと思う。

 

知ろうとすること。 (新潮文庫)

知ろうとすること。 (新潮文庫)

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。