8月の最後に宇治金時を食べる

http://instagram.com/p/sWa-y8GMdF/

 夏も終わりで、個人的にも今日は一区切りの日。というわけで、お気に入りの「あおば」の宇治金時を食べてきた。別に9月になっても食べるだろうけれど、一応はこれで食べ納め。実に美味しいかき氷だった。

 ああ美味しいなあ、幸せだなあと味わっていた時に、隣の席の人に声をかけられた。数年前に一緒に働いていた人だった。仕事中はそれほど話した事が無かったけれど、社員食堂では同じテーブルについていたし、仕事上の立場や境遇も似ていたので、なんとなく覚えている。
 しかし声をかけられても、最初は誰かわからなかった。仕事中とは服装も違うし、雰囲気だって違う。地元に友人がほとんどいないので、声をかけられたらびっくりしてしまう。
 こちらは“なんとなく”だが、相手は僕の名前まで覚えていた。ちょっと羨ましい。僕は人の名前と顔を覚える事がすごく苦手なのだ。以前は「顔を見れば思い出す」程度だったけれど、最近はその顔すら忘れている。同窓会に出る際は、卒業アルバムによる十分な予習が必要だろう。

 日本は狭いし、志太地区はさらに狭い。その志太地区できちんとしたかき氷を食べるとしたら数店舗しか無いわけで、再会自体はそれほど不思議では無いのかもしれない。まあでも、覚えていてくれて声をかけてくれた事は、有難いと思う。
 しかし何しろかき氷を喫食中である。まずは食べなければならない。それほど暑い日ではないが、溶けてしまう。だからまずは食べ、その後に駐車場で立ち話となった。
 お互いの近況を伝え(結婚するそうだ。めでたい)、共通の知人(といっても、僕は覚えていない。話を聞いて思い出した)の近況を教えてもらった。それからSNSのアカウントを教え合った。
 最後に「あおばのかき氷は素晴らしい」という共通認識をそれぞれの言葉で伝え、がっちりと握手をして別れる。実際のところ握手まではしていないが、精神的な意味合いではお互いに通じるものがあったと考えている。甘党には甘党の世界があるのだ。

 

 

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

 ところで昨日から読み始めた小説「火星の人」が、この夏いちばんの面白さだった。薄い小説ではないから長く楽しもうと考えていたのに、2日で読み終えてしまった。
 実にノリが良く、理系的にクールなサバイバル小説。涙を伴わない感動の素晴らしさ。「アポロ13」を思い出す。
面白いので、最初から読み返すつもり。

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

火星の人 (ハヤカワ文庫SF)

 

 

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。