静岡市美術館「山本二三展」

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半日の休み。静岡市美術館の「山本二三展」に行ってきた。
山本二三氏は、アニメの背景を描く人。有名なところでは「もののけ姫」や「火垂るの墓」の背景が彼の作品。
僕の好きな「天空の城ラピュタ」も、この山本氏が描いている。他にも以外な作品に、背景美術の専門家として関わっているらしい。

僕はときどき、ジブリのアニメ映画を甥姪と鑑賞する。いつも背景のクオリティには圧倒される。特に空と植物と水。いちど現物を見てみたかった。

それぞれの作品は小さい。なにしろアニメの背景だから、B4以下の大きさしか無い。それに画面で表示されている時は圧倒的な立体感やリアリティだったものが、額装されていると「普通の水彩やポスターカラーの絵」に見えてしまう。芸術作品というより工芸品のようだ。
それはまあ、仕方がないと思う。製作期間は限られ、短期間に大量に描かなければならない。他のスタッフと色調やタッチを合わせる必要もある。演出上の注文は何よりも優先させなければならない(制作中の動画も見ることができた。おそろしく手が早い)。

しかしそれでも、ひとつひとつの絵に惹き込まれてしまう。細かな描き込みや雲の立体感は圧倒的だった。それだけでも、美術館で見ることができて良かったと思う。解説が無ければ訳のわからない現代アートも良いけれど、こういう単純に「すごいなあ」という展覧会も面白い。

大好きなアニメ作品の現物が見られれば良かった、程度の気持ちで行ってみた展覧会だったけれど、予想以上に楽しめた。気が向いたらもう一度見に行くかもしれない。
アニメに興味のある人はもとより、例えば水彩の綺麗な風景画を「いいなあ上手だなあ」と思うだけの、あまり美術展などに興味の無い人でも楽しめるイベントだと思う。

 

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おやつは、静岡市美術館から徒歩5分の「マリアサンク」にて食べる。

今回の展覧会とタイアップ(?)した限定メニューである「蒼い空に浮かぶふんわり雲のムースケーキ」を注文。アイスティーとともに食べる。
メレンゲ、フルーツいろいろ、ゼリー、ヨーグルトムース、様々なものが賑やかに楽しめる、なかなか美味しい品だった。夏っぽい味がした。

 

 

ジブリの森~山本二三の世界~

 

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