久しぶりに、静岡市の親子丼専門店「中村屋」に行った。
普段は外食で親子丼は食べない。半熟の玉子も、汁の染みたべちゃっとしたご飯も苦手なのだ。
でもこの店の親子丼はちょっと違う。
醤油味の炊き込みご飯(具無し)の上に、炒り玉子と、甘辛く煮た鶏肉と椎茸とタケノコとカマボコが乗せられている。ご飯も具も醤油味で、少し駅弁を思い出させる味。折り詰めにしてまとめ買いするお客さんも多いようで、そうなるとますますお弁当じみている。
これがなかなか美味しい。柔らかい鶏肉はもちろんだが、椎茸が素晴らしいと僕は思う。完成された組み合わせ。
蓋を取ってぱっと見て、あるいは食べながらも「これ、家でも作れるんじゃないか」と考えつつ、しかしやはりプロの技というか、味加減が絶妙なのだ。自分で作ったら、何かひと味足りなくなる気がする。あるいは野菜を足して違う味になる。
親子丼に三つ葉のお吸い物と、漬物がついて1セット。“並”と“上”があって、違いはよくわからないけれど、“並”は玉子と他の具が混ざって供されるので、見た目重視でいつも“上”を選んでしまう。
このスタイルの親子丼を出す店は、なかなか珍しい。僕はこの中村屋と、静岡市にもう1店舗しか知らない。たまに無性に食べたくなる、不思議な味である。
ちなみにこの店、半熟玉子を使った一般に言うところの親子丼もメニューにある。品書きには「半じゅく」と書かれている。
隣の席の人がこれを注文していたのでちらっと見たところ、カルボナーラというかシチューというか、そういうどろりとしたものがたっぷりとかけられた丼だった。お店のサイトで現物が確認できる。
おやつの時間には、静岡駅南口近く、森下公園の横にある「Chipakoya」に行った。
焼菓子や天然酵母パン、それに瓶詰め食品(ジャムやピューレやピクルス)が主の、不定期営業っぽいお店。夏はかき氷も売る。このかき氷が今日の目的。
上手い具合に店内が空いていた。桃のかき氷を注文する。
さすがにコンフィチュールの類を得意としている店だけあって、桃のソースが抜群に美味しかった。香りも良いし、桃の贅沢な味わいがしっかり感じられる。ソースはたっぷりかけられているから、かき氷でありながら洋風のデザートのようでもあった。
見ていると、来店するお客さんの多くがドーナツを買っている。予約注文している人もいるようだし、「ドーナツ残ってますか?」と、指名買いをする人もいる。思わず釣られて、僕もドーナツ3個を買った。素朴でしっかりした、なかなか良さそうなドーナツ。明日食べる。
Chipakoya
静岡市駿河区稲川2丁目9−8 (森下公園西側)
http://chipakoya.jugem.jp/
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