焼津市にある「新村麹店」は、夏の間はかき氷やソフトクリームを売る。そのかき氷を食べてきた。
今日は「氷みつ豆」という品を選んだ。
京都か何処かの茶寮で上品なものを食べたことがあるけれど(削った氷+冷やしぜんざい+赤エンドウ+寒天、だった)、それとは全然違った。なにしろ町の庶民的なお店だから、とにかく盛りだくさんで食べ応えがある。
外観は白いかき氷。缶詰の赤いサクランボが目立つ。
氷部分を食べてみると、ほんのり甘酒のような風味がする透明なシロップがかけられていることがわかる。甘みは強いが、さっぱりして美味しい。甘酒のような風味がするのは、本業が麹屋だからだろう。ここまでが1stフェイズ。
氷の山(ずいぶん量が多い)を食べ終えると、2ndフェイズのみつ豆部分が現れる。
みつ豆といっても、赤エンドウは使われていない。甘さ控えめの小豆餡と、何種類かのフルーツ、そして寒天がぎっしりガラス碗に入っている。色合いは昭和っぽい。
特にかき氷部分とのハーモニーとか相乗効果といったものは考えられていないようだ。かき氷を全部食べて、みつ豆を食べる。でもとにかく、きちんと美味しい。
全部食べると、けっこう満腹になる。小さな贅沢をした気分にもなれる。
初めて食べたし、他には無い味だと思う。
この店、夏の間は朝から夕方まで開いていて、しかもほぼ無休。なかなか良い店なので、今後また訪れると思う。おそらく次は宇治金時を食べる。
わざわざ遠くから訪れる、というタイプの店ではないだろうが、平日の夕方だというのにお客さんは途切れなかった。
さて、今日の読書は「いちから聞きたい放射線のほんとう」。
自分にとっては簡単過ぎる内容。しかし今でも放射線や放射性物質について質問を受けることがあるので、そして聞いてくる人は大抵これくらい簡単な説明を求めているので、読む価値はあると考える。なにより必要な情報がわかりやすい喩え話でコンパクトに収まっているから、読んでいて楽しい。人に薦められる一冊。
いちから聞きたい放射線のほんとう: いま知っておきたい22の話 (単行本)
- 作者: 菊池誠,小峰公子,おかざき真里
- 出版社/メーカー: 筑摩書房
- 発売日: 2014/03/15
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログ (8件) を見る