メルセデス・ベンツ

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今日のおやつは、静岡銘菓の「8の字」。そばぼうろを貧相にしたような品だが、しみじみと美味しい。



ちょっとした都合があって、僕のプリウスを半日だけ預け、代車としてメルセデス・ベンツのセダンを借りた。

ベンツをきちんと運転するのは生まれて初めてかもしれない。大昔にドイツ車に乗っていたことがある(オペルヴィータ、良い車だった)けれど、そもそも高級セダンというものに乗り慣れていない。

果たしてどんなものか、と割と興味津々で運転席に座った。なるほどベンツ、こういうキャラクターなのかと感心することばかりだった。

静粛性は、思っていたほどではない。これは普段、ハイブリッド車に乗り慣れているからかもしれない。騒音の音質が良いというか、車内にいる限りでは耳障りには感じなかった。
質といえば、内外装も良かった。とはいえ「なるほど高級だ」と思ったくらいで、自分の趣味では無いからそれほど多くを語れない。日本車の高い車によくある、木目パネルがてかてかしているような妙な高級アピールではないところが評価できる。

外観は好みではない。大きすぎるし、デザインも「ベンツっぽい」というか、いささか押し出しが強すぎる。借りて乗るのならともかく、普段使いはしたくない感じ。

感心したのがドアの開閉音。控えめな、かっちりとした音と手触り。安心感があって、今日最も高級感を感じた箇所。

というわけで、そこそこ興味深い体験だった。でも何しろ車に興味が無いので、細かいところまでは記憶に残らない。これが食べ物、例えばケーキだったら、高級なら高級なりの良いところを分析的に語れるのだろうけれど、残念なことだ。

しかし車は、まず慣れている事がいちばんの快適さだと思う。旅先でレンタカーを借りたりすると、最初の数時間は慣れるのに疲れてしまう。どんな新車でも高級車でも、それは変わらない。

 

今日も「抱擁、あるいはライスには塩を」を読んでいる。
江國香織氏の描く、ちょっとおかしな、上流階級の人達のお話(が7割くらい)。浮世離れしたお金持ちの家族も出てくるのだけれど、嫌味にならないところが江國氏の真骨頂だと思う。
それとこの作家、ひらがなの使い方が実に素敵だ。しかしこればっかりは、読んでもらなわないと伝わらない。そして人によって「確かにその通りだ」か「全くそうは感じなかった」か、意見がはっきり別れる。今は身近に江國香織氏の愛読者が少ないので、「そうそう!そうだよね」と語り合えないのが寂しい。読書は基本的に個人的体験だが、たまには他人と共有したくもなる。

 

抱擁、あるいはライスには塩を

抱擁、あるいはライスには塩を

 

 

 

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