映画『グランド・ブダペスト・ホテル』を観た。
Facebookで(友人が観たのを)知って、予告編を観たところすっかり気に入ってしまったのだ。本編は予告編よりも、さらに素晴らしかった。個人的には今年いちばんの映画。
ちょっと悪趣味で、可愛くて、テンポが良くてと、書き出すと止まらない魅力に溢れている。特に、消失点を固定した面白い構図の連続は、強く印象に残っている。
音楽も素敵。思わずサントラを購入した。
東欧・ロシア趣味の友人にも薦めたい。アメリっぽい、と評している人がいたけれど、確かに少し、似ている要素はある。
それにしても、どういうジャンルの映画と言えば良いのだろう。個人的には「本のような作品」という印象だが、それでは説明にならないだろう。ともあれ良い作品だった。
ユリイカ 2014年6月号 特集=ウェス・アンダーソン―『グランド・ブダぺスト・ホテル』へようこそ
- 作者: ウェス・アンダーソン,レイフ・ファインズ,野村訓市,蓮實重彦,三浦哲哉
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2014/05/26
- メディア: ムック
- この商品を含むブログ (6件) を見る
映画といえば、友人から借りたジブリ文庫『借りぐらしのアリエッティ』に、梨木香歩氏が解説的な文章を載せていて、なかなか興味深かった。この『ジブリの教科書』シリーズ、なかなか豪華で読み応えがある。