本を譲る

http://instagram.com/p/n7k1spmMUx/

「読んでみたい」と知人が言うので、漫画「青い花」を全巻まとめて貸す。その前に、少し読み返している。

とてもとても感動した作品で、特に最終話周辺では読みながら震えが来たほど。ぞわっとして、その日は上の空で過ごした。自分とは何もかもが違う世界設定の話なのに、なぜか心に引っかかるものがあった。

上手くは説明できないけれど感動して、その後しばらく後を引く作品というのが存在する。いちど“囚われる”と、しばらく後を引いてしまう。わりと長く生きてきたのに、未だにどんな作品でその状態になるのか、傾向が掴めない。

全部で8巻、枝葉の話がやたらと多くて、途中は惰性で買っていた漫画だったけれど、それはそれとして傑作だと思う。暇な時にぱらりと読む、という用途には向かないから、このまま貸して手元に戻ってこなくても構わない気もする。でも好き、というよくわからない作品。

 

青い花 コミック 全8巻完結セット (Fx COMICS)

青い花 コミック 全8巻完結セット (Fx COMICS)

 

 

青い花 1巻 (F×COMICS)

青い花 1巻 (F×COMICS)

 

 

http://instagram.com/p/n45Rd-GMQs/

本といえば、友人の姪にも何冊かの本を譲った。なぜか手元にある「るるぶ静岡」から、森見登美彦の「きつねのはなし」まで、今回は多彩さをテーマに選ぶ。

自分の蔵書には、栞代わりに色々なものが挟まっている。映画の半券や、昔飼っていたペット(イグアナ)の写真くらいなら別に構わないけれど、他人には見られたくないような物まで発見されるので、昔の自分は一体何を考えていたのだろうと不思議に思う。

というわけで、本を人に譲る(または貸す)場合には、きちんと全ページをチェックしなければならない。これはなかなか、油断のならない作業となる。おまけに気になる本は読み返してしまうので(他人に渡す本は、概ねお気に入りだった本なのだ)いつも予想以上に時間がかかってしまう。困ったことだ。

 

きつねのはなし (新潮文庫)

 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。