玄関の前に、山菜がたくさん置いてあった。心当たりが無い。
おそらく父か母の知り合いだろう。数年前、町内会に関わってからは、地元の老人からの戴き物が増えた。
しかし今日は、両親ともに出かけている。毒味も兼ねて、とりあえず食べてみる。
半分はお浸しにした。さっと湯がいてから齧る。少しだけえぐ味がある種類もあったけれど、概ね大丈夫。
残りは天ぷらにしてみた。山菜に限らず、大抵の植物は天ぷらにすると食べられるようになる。
緑のピーマン、ブロッコリー、それにカリフラワーは天ぷらにしても苦手だが、あれらは悪魔の植物なので仕方がない。食べてはいけない、という宇宙船地球号からのメッセージだろう。
今日の夕食は、
- たけのこご飯
- 山菜の天ぷら
- わかめスープ
- ニンジンとオレンジとレーズンのマリネ
- 山菜の胡麻和え
となった。タンパク質が足りないようなので、今から牛乳を飲む。試供品のプロテインパウダーも、この際だから飲んでしまう。
漫画を買った。「娘の家出:志村貴子」という本。
これがなかなか面白い。この人は思春期を描かせたら本当に“巧い”。連作という形式も気が利いている。 続刊が楽しみ。
今日のおやつはヨモギ団子。近所の和菓子屋で買った。
必ず2個で供される。中身は求肥と、甘い梅干しペースト。団子という名だが、大福餅に近い。正直なところ、求肥はともかく梅干しはヨモギ餅に合っていないと思う。
そんな、少し不思議な餅菓子。他所の土地では食べたことも見聞きしたことが無い。しかしなんとなく、店頭にあると買ってしまう。
願わくばこのまま、土地の味として地味に伝わっていって欲しい。B級グルメやご当地グルメといった言葉とは無縁でいて欲しい。そういう種類の食べ物なのだ。