よく行く書店の近くに、小さな中華料理屋がある。
暗く、汚く、客が入っているところを見たことがない。しかし店主のブログやツイッターのアカウントは存在しているし、地域のイベントにも出店する(大抵、ソース焼きそばを売る)から、それなりに経営は成り立っているのだろう。ネット上の発言からすると、海釣りサークルの構成員が常連客として出入りしている様子。僕はちょっと入りづらくて、まだ食べたことは無い。まあ、田舎の商店街にある普通の中華料理屋だ。
この店、いわゆる「閉店」や「準備中」の時間には、いつも「今日はおしまいです」という紙を扉に下げている。
これがちょっと気になる。ああ、今日という日はおしまいなのかと、不穏で絶望的な終末の気配を、ほんの少し感じてしまう。字体が悪いのだろうか。そのうち「もうおしまいです」とか「中華料理屋はおしまいです」と宣言しそうな気もちょっとだけするのは、たぶん店が小汚いからだろう。
そういえば、この店は、公式ブログやツイッターでも、たいてい「今日はおしまいですm(_ _)m」か「今日はおしまいでしたm(_ _)m」で文章を締めくくる。もうちょっと言い方があるだろうに、といつも思う。個人的には「m(_ _)m」の多用も勘弁してほしい。
全然関係ないが、地元のグルメ情報を検索すると、2つのブログに行き着くことが多い。
1つは「貴方の代わりに…」で始まり、最後は「さぁ、次は貴方が自分の舌で確かめる番ですよ。。。」で終わる(うろ覚え)。
もう1つのブログは、文末を必ず「♡」で終える。
どちらも書いている人はおっさんと、風のうわさで聞いた。
これはなかなか気持ちが悪い。単なる情報収集にも精神的強さが求められるのが、この土地の怖いところである。