ライスペーパーの人

大井川−焼津沿岸海上プラットホーム。 
母がトルコ旅行から帰ってきた。
大きな荷物は宅配便で明日届くから、今日は手荷物だけ。疲れたと言いつつ、ずいぶん楽しそうだ。
今日は本格的なお土産は無くて、鞄の中のチョコレートを貰った。トルコ製だが、至って普通のチョコレート。箱からすると、欧州全体で売られている。
トルコは貧乏そうに見えて、実はヨーロッパの食品産業(特に庶民向け製品)を傘下に持つ大資本があったりと、なかなか油断できない。
この「お土産が普通のお菓子」というのは、ちょっと韓国旅行に似ていると思う。伝統菓子ではなくてスーパーやコンビニに並ぶ種類のお菓子が有名な国。
僕が楽しみにしている、地中海〜中東に分布する「頭が痺れる程に甘い」というイスラム系のお菓子は、明日以降に届く。
しかしこの伝統菓子類も、最近は現代風に「食べやすい様に蜂蜜であっさり仕上げ」が人気だったそうで、それをガイドさんに勧められるままに購入したと言う。僕はそういう品よりも「食べる激甘石鹸」みたいのが良いのだが。



自宅療養中の友人宅へ、遊びがてら見舞いに行く。
昔ながらの庄屋の家といった雰囲気の、おそらく「本家」として親戚が集まる、最近は珍しい家。
この前の連休でも何か祭りがあったそうで、お供えやお土産のお菓子をたくさんいただいてしまった。
帰り際にご家族が「うちではこういうものを食べる人がいないから...」と、手提げ袋にたくさん詰めて渡してくれる。いつも、お盆休みの新幹線か、結婚式の帰りみたいな荷物になる。
だんだん「この男は甘い物がOKなのだな」とばれてきた様で、今日は砂糖を固めた飾り菓子などもくれた。落雁とは違う、月見団子や菊の形をしたお供え用のお菓子。実は好物なので有難い。



今日は友人夫婦と、映画館へ行った。映画は特筆すべき事は無し。普通に面白かった。
映画鑑賞の後に食事をして、少し買い物につきあう。その後は別行動をとる。
事務用品店兼画材屋で、全く日本語も英語も解さない感じの白人に「Rice paper?」というメモと、障子張りの衝立てのような工芸品の写真を見せられる。
舞踏芸術会館のパンフレットを持っていたから、その関係の人かもしれない。東急ハンズの袋も持っている。
言葉の響きは北欧映画で聞いた感じ。でも言っている事がさっぱりわからない。どこで単語が区切れるのかすらつかめない。
状況からいって、このメモに書かれている「ライスペーパー」を買いたいのだろう。
しかしライスペーパーは事務用品店には無いと思う。こういう時はスマートフォンが役立つ。すぐに生春巻きの画像を検索して示す。「なんだこいつ」みたいな顔をされた。そしてまたぺらぺらと喋る。
とりあえず最上階の、画材と紙のフロアへ案内した。そして店員に託す。紙細工用の、極薄手の和紙を提案されていた様子。
後になって考えてみると、ライスペーパーを障子紙に使っても、それほど不自由は無いのかもしれない。日本人から見たら突飛でも、何処かの外国では日本風の工芸品にライスペーパーを貼る事が常識かもしれないのだ。




昨日の瓶詰めに使用したのは、このガラス瓶。買わなければ損という程ではないにしろ、しかし一度使うと手放せない。特に蓋が金属製ではないから、消毒が楽だ。
WECK Mold Shape ガラスキャニスター 500ml WE-742

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