午前中がぽっかりと空いていたので、映画館へ行く。
今日は、『Short Peace』という短編映画の連作を見る。大友克洋氏が中心になって作ったアニメ映画。
どの作品も凝っていて面白かった。
でもあまりに短すぎるというか、物足りないと感じたところが多い。もう少しだけ長い上映時間だったら良かったのに。あれもう終わりか、とそれぞれの短編が終わるたびに思った。
いつかきちんと見直したい作品群。なにしろ手が込んでいるのだ。めくるめく映像を楽しんだ。
特に最後の「武器よさらば」がいちばんのお気に入り。大好きなカトキハジメ氏の初監督作品。
テンポが良くて、ときどきとぼけたところがあって、大友氏の原作漫画を上手い具合に映像化できていた。SF的な画もたくさん。
ひるごはんは、フードコートにあるインドカレーのお店で、豆のカレーとチャパティ。
チャパティなんて久しぶりに食べる。いつもはナンなのだが、選べるようになっていた。
ナンのような美味しさは無いけれど、素朴な全粒粉の焼けた味は、これはこれで良い。チャパティは庶民の味だと思う。
先ほど、新しい無料オンラインストレージを導入した。ちょっと大きめのファイルを持ち運ぶ必要ができたので。
「COPY」というサービス。
いきなり15GB 使えたし、さらに他の人が使いはじめると双方に5GBずつ追加されるというので、興味のある人はこのリンクからサインインしてみて下さい。
使い勝手は、Dropboxとほぼ同じで、レスポンスも良かったです。
先日から連絡をとりあうようになった中学生に、読み終えた本と漫画を譲ることになった。
夏休みに読むのだという。段ボール箱いっぱい、どっさり欲しいとの事。
僕は他人に本を勧めるのも贈るのも大好き。しかし、まとまった量を、歳の離れた相手になんて難しすぎる。
「図書カードでは駄目ですか」と聞いてみたが、どうやら大人の読んだものが欲しいらしい。妙な興味を持たれてしまった。
だいたい趣味が合わないと思う。少女まんがや少年まんがは持っていないし、ベストセラー本は村上春樹や梨木果歩くらい。
描写の過激なものを渡すのも気が引ける（女子中学生に適切な暴力・性描写がわからない）。御両親は教師なので、変な本を渡したら怒られそうだ。
でもまあ、なかなか処分できないお気に入りの本を旅立たせる方法としては、悪くない。歳の離れた人の手に渡るなんて滅多にないこと。
今は本の選別中。
「ハチミツとクローバー」と「きのう何食べた？」それに「プラネテス」を選んだ。「ディアティア」も年齢的には合うかもしれない。
「よつばと」と「乙嫁語り」も（今でもたまに読み返すからちょっと惜しいけれど）とりあえず渡す。興味の無さそうな本は友達に貸すと言っていたから、たぶん誰かが読むだろう。
あとは「14歳の恋」と「鉄コン筋クリート」を箱に入れた。これだけあれば大丈夫、だと思う。「放浪息子」は、とりあえず3巻まで。
ノンフィクションとしては、科学系の新書を数冊。
「科学と神秘のあいだ：菊池誠」や、村上春樹のエッセイを選んだ。
お菓子の本も何冊か加える。レシピ本と、写真と読み物の本。
文芸書は、なかなか難しい。
先日渡した「つぐみ」が、かなり気に入ったそうなので、よしもとばななの古い小説をいくつか。
小川洋子の「ミーナの行進」も選ぶ。なぜか「ホテルカクタス：江國香織」も箱に入れてみた。村上春樹の短篇集、それにミステリの「春期限定いちごタルト事件」と「氷菓」も。
自分でも存在を忘れていた（でも書棚に残っていた）村山由佳の古い恋愛小説も良いかもしれない。
SF小説は小川一水の薄い短編。
そこまで考えて、手が止まってしまった。
これではただの「僕のお気に入り」だ。漫画はそれなりに「楽しんで読めるかな？」と考えたが、小説はもう自分の趣味丸出しである。
学習的効果みたいなものが、よくわからない。自分が中学生だった頃の読書経験すらぼんやりとしか覚えていないのだ。
一応、小難しい本（例えば量子力学が出てくるSFなど）は外したが、それでもちょっと考え無しのような気がする。
今日はもう放り出して、明日また考えよう。
