暖かく、風もそれほど気にならない、良い天気。自転車日和。
街をぶらぶら移動しながら、買い物などをした。
前から欲しかった枕(無印良品:ふっくらやわらか 通気性のよい低反発まくら)を購入した。
良品週間のクーポンを見せて、1割引き。
この前ニトリで買った安い(700円)低反発まくらは、臭いがきつく、蒸れた感じがして、さらに首の辺りが不自然な感じだったのだ。僕には残念ながら合わなかった。
今日の枕は、自分で購入したもののなかではいちばん高い。
ずっと使っていたものは、買うとずいぶん高いらしい。一人暮らしの時に親がくれた。どうして成人した息子にそんなものを買ってくれたのか、理由は忘れた。
ともあれ、今日買った枕は、ふかふかしたパンのような弾力が面白い。低反発まくらの中では群を抜いて低いのも気に入っている。長く使えれば良いのだけれど。
書店で漫画を買い、ついでに小説や趣味の本を少し眺め、専門書の棚や画集を見ていたら、昼になった。
「コロニアルキッチン」で、カオ・マン・ガイを食べる。柔らかい鶏肉と、風味のあるタイ米が美味しい。
3種類のソースがついてきた。このお店のカオ・マン・ガイは上品な味。
スープと生春巻きと揚げ物とコーヒーがセットでついてきた。
コロニアルキッチンの上の階の「マリアサンク」でケーキと紅茶。
桜の花と、ルバーブと、イチゴを使ったタルトを食べる。
なかなか不思議な風味がする。桜の香り、ルバーブの酸味、イチゴの味はともかく、それ以外の爽やかな何かを感じる。複雑な味。
全体としては軽い感じの、春っぽいタルトだった。紅茶にも合う。
持参した小説を読み、紅茶をたっぷり飲んだ。
新しいかばんを探し、自転車で郊外のスポーツ用品店や登山用品店を巡る。
それほど強い気持ちで欲した訳ではないから、だんだん疲れてくる。かばんなんてどうでもいいや、と思えて仕方がない。
既に十分な数のかばんを持っているのだ。無駄遣いは良くない。
というわけで、今日は買わない。
職場でいつも一緒に働いている人達と、早めの夕食を共にする。
正社員も、契約社員も、派遣社員もいる。今日はみんなでデパートに行っていたそうだ。仲が良い。
僕は仕事で知り合った人と遊ぶ事がほとんど無いから、こういう集まりはとても珍しく思える。
若い女性達だからカフェにでも行くのかと思ったら、行き先は駅前の焼き鳥居酒屋だった。早い時刻だとビールが安いとの事。
僕はお酒が飲めないために、居酒屋は久しぶり。5年ぶりくらいかもしれない。
ヤキトリをもぐもぐ食べながら(ヤキトリは美味しい食べ物。大好物)、色々な話をする。
健康と環境に優しいシャンプーとトリートメントとハミガキ粉(セットで14000円)の話をする人もいる。
この人は仕事中も僕にシャンプーを買うように勧める。断るのに苦労している。「意識の高い人達」が開催する勉強会(無料)にも誘われている。今日も誘われた。
僕はこの人の話題に答えるのがすごく苦手。それはもう、慎重に言葉を選ぶ。でも他の人達は、さらりと聞き流している。
思うに、若い女性の何割かは、星占いや血液型性格分類を信じる程度の感覚で、あるいは好きなタレントの事みたいに、他人の話を受け取る。
電磁波を吸収するサボテンや、携帯電話からの電磁波を100%封じ込めるシールの話をされたら、僕と僕の友人達だったら「ちょっと待て、その話は(興味が無いけれど)道理が合わない」と会話が止まる。
彼女らは、本当にさらりと「ふーんそうなんだーすごいねー」と、次の話題へ移る。たいしたものだと思う。
他にも、Excelの便利機能から、彼氏の愚痴まで、とにかく沢山の話題が飛び交う。傾聴しつつ、たまに自分の意見を言う。
僕にもいくつか質問が来る。30代後半で独身で酒が飲めず週末に枕を買うような男は、彼女らの世界では珍しいようだ。
いまだにスマホにしていない事も「変だ」と言う。「君達だって3年前は分厚い折り畳み携帯にストラップをじゃらじゃら付けて使っていたじゃないか」と反論する。でもやっぱり「変だ」と言われる。
デジタル関係に詳しいくせにスマホじゃない事も、輪にかけて変に見えるらしい。知識があると最新の機械じゃなくても何とかなるのは、情報機器では良くある事だと思うのだが。
そして「男が1人でカフェに行くなんて信じられなーい」とか言う人もいるので、本当に世界は色々なのだと実感する。下手なことは言えない(昼の、ケーキと紅茶については黙っている)。
戸惑う事も多いが、年齢も性別も違う人達と話すのは、得意でもないが嫌いでもない。
たまに「ずいぶん遠いところに来たなあ」と思う。いつのどこを基準に「遠い」のかは、ちょっと判りかねるけれど。
焼き鳥屋を出てから、「もう少し何か食べたい」という話になって(若い)、皆でつけ麺を食べる。
僕はお腹いっぱい。でもせっかくだから、普通盛りを注文。
他の人達は、大盛り。大盛りでも料金は同じ。そういう時は、つい大盛りにしてしまうと言う。でもみんな、全然太っていない。
僕の麺を、皆に半分分け与える。
食べ終えて満足したけれど、つけ麺というのは汁が残るので、なんとなく勿体無いというか、もう少し食べられるのではないかと心が残る。
だからみんな、大盛りにするのだろうか。
ともあれ、美味しいつけ麺だった。店を出る頃には、行列ができていた。
自分では行かないお店だったから、皆に感謝している。
仕事中に、「あれをしたい、これをしたい」と考え、手のあいた時にリストにして、週末はそれを見て行動している。
それ以外にも、ケーキを食べたり、本を買ったりしているから、ちょっと慌ただしい。出費も増える。
そろそろ、家でじっくり本を読んで、落ち着いた休日を過ごしたほうが良さそう。明日はのんびり家にいて、遠出しない事に決めた。