違う人達

 
 
最近は、だいたい同じ職場で働いている。メンバーの顔も覚えた。
ほとんどが20代前半の、若い女性。何人か、年配の女性もいる。男性は数人だけ。
この女性たちが、なかなか興味深い。
色々なところが、自分の知っている女友達と違う。かつて親しくした人達とも、全然違う。
もちろん、僕とも違う。



仕事中に雑談ができるので、色々な話を聞く。
彼女達は、概ね、デパートのバーゲンで服を買い、たまにブランド品の服飾雑貨やアクセサリーを買ったり、彼氏に買ってもらう。
本は読まない。かつてはケータイ小説を読んだが、今は読まないという。
寒流ドラマにはまり、でも韓国と中国は「おかしい危険な国」とみなしている。
TVは好き。ドラマを録画して見る。タレントの名前をたくさん覚えている。
血液型占いや、スピリチュアルな物事に詳しい。「身体に良い食べ物」と「買ってはいけない品」も。
どちらかといえば、たくさん食べたい派。
特にスイーツは、驚くほどたくさん食べている(うらやましい)。安いところを沢山知っている(勉強になる)。
結婚式の余興や二次会、それに合コンとカラオケが好き。
他にもあるけれど、覚えられない。元気な人達。



とにかくみんな、似たような感じに見える。これは老化現象だろうか。
多様性よりも、共通点ばかり気がつく。おっさんばかりの職場や、老若男女が働いていた職場では、こういう事はなかった。


彼女らは、たまに意見の相違があっても、雑談の中では全然気にしていないみたいだ。お互いに、わりと勝手なことを喋っている時が多い。
それで会話が続くのが、なかなかすごいと僕には思える。



そして僕は、徹底的に聞き役に回る。
聞かれた事にだけ答える。「彼氏や男友達と全然違う」と驚かれる。珍獣扱いされている気がする。
話がややこしくなるから、甘いものが好きな事、ブログを書いている事、そういう幾つかの物事は言っていない。
まあ、退屈はしない。混乱はする。
自分とは「真逆」だなあ、としみじみ思う。異文化交流体験と言っても過言ではない。


 

t_ka:diaryは、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。