麩菓子考

 
 
最近また、麩菓子を食べるようになった。数年に一度、こういう時期がある。
太い焼き麩に、黒砂糖がかけてあるお菓子。安くて手軽で、探すと色々なメーカーから出ていて、ちょっと食べ比べ的な楽しみもある。
大抵どの麩菓子も美味しく食べられるが、好き嫌いもある。
苦手なのは「厳選沖縄黒糖蜜三度掛け」のような、表面の砂糖ががっちり固い、リッチなタイプ。そういう物が欲しい時は、かりんとうを食べるだろう。
僕が求めているのは、リーンなもの。さくさく食べられて、内側の麸の、味の無いところがきちんと味わえるのがいい。



最近は、そういうものは少ない。百円ショップにも無い。
これはたぶん、子供の頃に食べていた「さくら棒」という麩菓子が原体験としてあるからではないか。
さくら棒は、ピンク色に着色された太い麩菓子。白砂糖が薄くかかっている。県外の友人は、見たことが無いと言う。
最近は1m程度の長いものがお祭りの縁日で売られていたりする。



これといった麩菓子が無い時には、普通の焼き麩を食べる時もある。
香ばしくて、美味しい。低カロリーなおやつ。コーヒーにもお茶にも合う。
なぜ“そのまま食べる”ことが普及しないのか、ちょっと不思議だ。




麩菓子が好きといっても、その為にわざわざ遠くのスーパーマーケットに行くような事は無い。
でも何かの用事でお店に行った時に、お菓子コーナーを覗くのはとても楽しい。
お年寄りが買うような、お茶うけ菓子は、どれも欲しくなる。でも買わない。1人で黙々と食べるものではないし、きっとそれほど美味しくないのは過去の経験から推測できる。





今日も「大道芸ワールドカップ」を少し覗いた。
土日はすごく混雑する。静岡にこんなに人がいたのか、と思うほど。
要領の良い人達は、小さな脚立や踏み台を持ち歩いている。後ろのほうでも、少し高い位置で見やすくなる。
今日見た芸人さん達も、圧巻の芸だった。
そして街をぶらぶら歩いている、長い竹馬に乗ったおばけの装束の人や、ピエロや、きらきらした衣装の不思議な人達。
怪しい彼らを見て、こわばって動きが止まるちびっ子を見るのが、わりと好き。彼らには、本当に異界の住人に見えているのではないか。


大道芸ワールドカップinShizuoka。この人は全身につけた楽器を演奏している。背中の寿司桶はドラム代わり。







 

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