タルト・タタンと国境線。

 


今日のおやつ。タルト・タタン。 ハロウィン用お菓子
かぼちゃのミルクレープ かぼちゃタルト



静岡の「マリアサンク」のタルト・タタンがびっくりするほど美味しい。
おかわりしたくなったけれど、もちろんケーキ屋でそんな事はしない。一口ずつ、味わって食べた。
わりと色々なところでタルト・タタンは食べている。基本的に、素朴で飾り気が無くて、それはそれで大好き。
マリアサンクの場合、ちょっと華やかというか、手の込んだところが一味違う。紅茶にぴったりの味だった。



次に買うであろう自転車について、今日も悩む。
同じ型の、高いモデルと安いモデルと古いモデルがあって、それぞれ装備が違う。
いつもなら、えいっと一番高い品にすれば良いのだが、それはちょっとだけ色が気に入らない。安いモデルを買って部品を替えていこうか、古いのを取り寄せて少し手を加えるか、考える事が多い。
まとまらないから、スプレッドシートに値段や装備を書き出した。本当は手と鉛筆で書いたほうが良いのだけれど、手書きは面倒臭い。そうしてどんどん、字が下手になっていく。



朝日新聞朝刊に、村上春樹氏が「魂の行き来する道筋」という短文を寄せている。
昨今の領土問題に始まる騒動についての言葉。

「国境線というものが存在する以上、残念ながら(というべきだろう)領土問題は避けて通れないイシューである。
しかしそれは実務的に解決可能な案件であるはずだし、また実務的に解決可能な案件でなくてはならないと考えている。」
「領土問題が実務課題であることを超えて、「国民感情」の領域に踏み込んでくると、それは往々にして出口のない、危険な状況を出現させることになる。」
「我々は他国の文化に対し、たとえどのような事情があろうとしかるべき敬意を失うことはない。」
「魂が行き来する道筋を塞いでしまってはならない。その道筋を作るために、多くの人々が長い年月をかけ、血の滲むような努力を重ねてきたのだ。
そしてそれはこれからも、何があろうと維持し続けなくてはならない大事な道筋なのだ。」

実に村上春樹氏らしい表現と文章。「生ぬるい」と言う人もいるかもしれない(そういう友人を何人か思い浮かべた)。
しかし「我々の問題」をきちんと仕分けして語る事は、彼の真骨頂だと思う。僕は感心してしまう。「その通りだ」と思う。
 
 
 

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