隣町の図書館へ行き、読書をする。家では集中できないので。

 
 
暇をみつけては本ばかり読んでいた。そして夕方になった。
夕食は、母の誕生日ということで、近所の回転寿司に行く。
回転寿司といっても、全部注文してから流れてくる。注文はiPadで行う。回転寿司に馴染みがないから、これが現代の基本スタイルなのかはわからない。
ともあれ、普通の寿司屋に比べるとぐんと気軽なお店。
僕は変な名前(ゴジとかキリモミ)の白身魚や、マンボウのような普段は見かけない魚ばかり食べた。
握り寿司というものは、しっかり咀嚼して食べていると、あっという間に満腹になってしまうようだ。脂の多い魚ばかり食べたのも原因かもしれない。あまり沢山は食べられなかった。




新しく読み始めた「屍者の帝国」が面白い。
好きな作家(伊藤計劃氏)の遺稿を気になる作家(円城塔氏)が受け継いだ、その本というだけで読みがいがあるもの。そしてきちんと、両者の"色”が上手く出ていると思う。
まだ1章の中頃。19世紀末のエネルギッシュな時代に、フランケンシュタインの技術(屍体を操り、インフラとして活用する)が行き渡った世界の、階差機関やパンチカードで駆動する、スチームパンク風の物語。
ワトソンとかヘルシング博士、それにカラマーゾフといった、あの時代の人達が虚実入り乱れて登場人物になっている。
死者が動かせる時代(擬似的な"魂”をインストールするのだ)では、人間の精神とは何に依るのか、生命とは何なのか。
今のところは「魂の重さは21g」という、即物的な(そして19世紀末のヨーロッパ的な)説明だけれど、なにやら先に謎がありそう。






僕はPDF版を無料でダウンロードして読んだ。わかりやすい、良い資料だと思う。今回、紙の本になった。





 

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