いちじくのタルト

 
 

誕生日だからそれらしい祝祭的な食事でもしようと考えていたが、庭のトマトが収穫期なので、お昼はトマト多めの冷製パスタを作った。
トマトとバジルは食べきれないほど採れる。そして家族はそれほど好かない。どんどん余る。
でも毎年植えている。その理由を父に聞いてみたいところ。でもまあ、改まって聞く機会も、日常会話で軽く問うこともなさそう。



誕生日が盛り上がりに欠けるのは毎年のこと。
朝、主にインターネットを介して交流している何人かに祝福のメッセージを貰った。
昼にタモリさんかみのもんた氏(共に今日が誕生日)を眺めようと思っていたけれど、パスタを茹でていて見逃した。


おいしいコーヒー。 イチジクのタルト。
おやつを食べに静岡の浅間通りへ行った。bikiniでケーキとコーヒー。
選択に迷い「今日のおすすめ」を聞く。そして「いちじくのタルト」を選んだ。あまり誕生日的ではない、地味な色合いだけれど、確かに美味しい。
せっかくなのでケーキをおかわりしようかと考えたが、そんな非常識が許されるわけも無いから我慢した。







ケーキに関しては、こんなに食べる人間になるとは思わなかった。
子供の頃は「特別な日の食べ物」だった。たまに食べると嬉しい品。
その反動等では無く、自然と大人になったらコーヒーとケーキを嗜むようになっていた。カフェブームは影響しているかもしれない。
値段に関係なく好きで、でもきちんとしたものをそれなりに評価できると思う。
そういうところは、日本酒好きの人が大吟醸を尊び、ワイン愛好者が高価なワインを特別な日に楽しむのと似ているのではないか(お酒は苦手だからよくわからないけれど)。




今日は知人から「大人なんだから煙草を吸ってみたら」という新鮮な提案を受けた。
中毒性のあるものを楽しむのは、大人の特権だという。欲望を御するところが良いとのこと。砂糖とスイーツでは”生ぬるい"そうだ。
とはいえ成人してからずいぶんな年月が経っているし、子供の頃は小児喘息だったし、とにかく色々な理由から、たぶん僕は喫煙者にならないだろう。
何であれ知らないうちに心身をコントロールされるのは好きではない性分なのだ。面倒くさい。ケーキだって禁断症状があったら食べないようになると思う。そう言うと、笑われてしまった。
でもちょっとだけ、日々のストレスを癒すニコチン的なものが欲しくなる時はある。煙草が吸える人が羨ましい。
この知人は煙草マニアと言っていいと思う。煙草ならどんな銘柄でも吸うという、珍しいタイプの喫煙者。
現代日本で喫煙者であることは正直なところ面倒ではないのか、と聞いてみたところ「タトゥーのようなもの」という答え。
なかなか格好が良い。
これからは、僕もケーキの事を聞かれたら「タトゥーのようなもの」と答えることにする。ケーキは全然面倒ではないけれど。






 

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