友達の家にお茶を飲みに行った。
旦那さんが、自転車を欲しいという。通勤に使う。
近所のリサイクルショップで4,000円位のママチャリがあったので、これを整備することになった。
機械を分解して、清掃して、整備と調整をするのは前の職場で身につけた技能。
自転車程度の精度の機械は、分解清掃するだけで見違えて調子が良くなるものだ。
特に壊れたところはなさそう。
全体に汚いので、中性洗剤を入れた水で洗う。
意味不明の「Espresso!」というステッカーは剥がす。これはなかなか苦労した。どうしてママチャリには意味不明の英語が添えられているのか。
洗っている間に、一旦帰宅して工具を取ってきた。
スプレー式のグリスとシリコンオイル(いわゆるCRE556)を使いわけて、各部に注油。その後、はみ出た油を拭き取る。
チェーンは錆びてたるんでいたので、油を差してから少しテンションをかけた。本当は買い換えたいところ。
念の為に全てのネジは締め直す。錆も落とす。
これだけでずいぶん綺麗になった。嫌ながたつきも無い。
ライトはLEDの安い品が手元にあったので、これを寄贈する。カゴは錆びていたため外した。
サドルは座った時に爪先が伸びるくらいに高くする。
そして空気は規定より多め、タイヤがかちかちになるところまで詰める。
この2点ができていると、ママチャリでも軽く気持ちよく漕ぎ進められる。
町でみかけるママチャリユーザーは、たいていサドルが低すぎるし、タイヤも柔らかめ。本当は圧力計付きの空気入れを常備しておくと、いつも快適に過ごせる。
全ての調整と掃除を終えてから、3人で自転車屋へ行く。
チェーンロックと前カゴを買う。
自転車店には、防犯登録と、全体のチェックをお願いした。変速機の微調整と、手の届かないところへのグリス注入をしてくれた。「よく整備しましたね」と褒められた。うれしい。
ちょっと乗せてもらった。
まるで新品のようにすいすい進む。カゴをすっきりしたデザインに変えたせいか、ぱっと見たところ新品に見える。
スポーツサイクルのような軽さこそないが、かなりスピードは出せるのではないか。
簡単な整備と清掃をするだけで、見違えるような自転車になった。
自分も近所をふらふらする専用のママチャリが欲しい。
車には折りたたみ自転車があって、いつも市街地はそれで移動しているのだが、それとは別に。
しかしカメラでも自転車でも、「2台目」を使いこなした事が無い。靴ですら、同じものを延々と履き続けてしまう。