長く患っている病気がある。
ずっと同じ病院に通ってきたけれど、何か転機のようなものが欲しくて、インターネットで「名医がいる」と噂される、市立総合病院に掛かる事にした。
随分前に申し込んで、ようやく今日が初診療。
総合病院の隅、ちょっと他の科は違うところが受付。患者さんは多く、先生は１人だけ。だからずいぶん待たされた。
待合室には大きな事務書棚が３つあり、中にぎっしりと漫画が詰まっている。絵本や週刊誌は無い。コミックだけが、それぞれ全巻並んでいる。
しかも「AKIRA」や「北斗の拳」それに「機動警察パトレイバー」等、なんだか見知った作品がほとんど。
魚喃キリコや安野モヨコや岡崎京子の本もある。「寄生獣」は、通常版と愛蔵版の２種類が揃っていた。
８０年代後半から９０年代の、ちょっと漫画がサブカルチャー寄りだった時代の、でもメジャーな漫画が多い印象。普通の待合室のような、最近流行りの本を適当に選んだ様な感じでは無い。とても懐かしい気分になる。
医療漫画は無かった。そして「ココロが楽になる本」の類も無かった。
しかし心身を治す場所（心療内科）で、こんな品揃えで大丈夫なのだろうか。
とりあえず今日は「ハチミツとクローバー（羽海野チカ）」を２巻まで読んだ。
先生はとても理知的で優しい感じ。
かなり気合の入ったMacユーザーで、病院のパソコンとは別に、MacBook AirとiPhoneを駆使していた。薬剤名を検索する時は、iPhoneのアプリを使用していた。
もちろんiPadもあった。
かなり詳しく薬の事なども説明してくれた。
今までの先生も悪くはないが「及第点」レベルだったと判った。なかなか比べないと判明しない。
今日はとりあえず、飲み薬の種類を変えて、様子を見る事になった。
新しい薬や治療法をどんどん試すタイプらしい。個人的には「できることは何だってして下さい」という気分だから、革新的なのは有難い。
病院の後は市役所へ。
かなり煩雑な手続きをして、ぐったりと疲れてしまった。
でも頑張って、ジムで身体を動かす。精神が疲れた時に身体を動かすと気分が良くなる人もいるが、僕はあまり関係ない。しかし運動の後のシャワーはさっぱりする。
疲れた心と身体を癒すため、コーヒーを飲みに行った。
スコーンも食べた。
