映画『しあわせのパン』

 
 

朝からばたばたと予定の詰まった日だった。
午後は暇だったので、前から興味のあった『しあわせのパン』を観に映画館へ。時間ぎりぎりに入館した。





綺麗な風景、素敵なパンと料理、そして主演の2人も良い感じ。
しかし"それだけ”の映画でもあった。
最初から最後までご都合主義的というか綺麗事が続くだけで、善人しか出てこないし、作中の人物が「地に足の付いた生活」と言っている割に浮世離れしているのが気になる。
メモをとりながら観ていたら(そんな事しないけれど)、たぶん引っかかるところが多かったと想像する。
何というか、好きな人は必ず居るのだろうけれども、自分向けでは無い作品だと思う。
ふと、「雰囲気映画」という言葉(造語)を思いついた。好意的に捉えれば「大人のファンタジー」なのだろう。そう考えれば、数々の矛盾(羊が成長しないとか、常備薬を捨てても平気とか)も気にならない。



でも、映画の後に、わざわざ手作りパンのお店まで行って、素朴なパンを買ってしまった。
北海道へも行きたい。自分の知っている湖は、大抵、湖畔がごみごみしているから、ああいう風景には憧れる。
それに、漫画や小説だったら最後まで読めなかったかもしれない。
そういう意味では、映像の力というものはあるのだなあ、と感心している。



変な話だが、これだけ舞台と設定とキャストが良いのならば、「男はつらいよ」的なシリーズ映画にしても良いのではと思った。
毎年の恒例行事になる。ストーリーなんて、正直どうでもいい。日本人の琴線に触れるのではないだろうか。



今日は、妙に反応の大きい観客が多くて、ユーモラスな場面では笑い声が聞こえて、よくわからないところでは「えっ」などと囁く人がいた。
最後のシーン(ナレーション)では、自分は「えー」と思ったのだが(声には出さなかったが)、他の何人かも同じだったようだ。

 





昨日は黙祷もしなかった。
なんとなく、思うところがあったので、代わりというわけではないけれども、ある学者さんの研究室に募金をする事にした。恒例の赤十字宛よりも直接的では無いかもしれない。
雀の涙だが、有効に使われると信じている。





 

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