ぼんやりと振り返る


今は勤め人ではないから、特別に連休という事も無いうえに、祖父母が亡くなってからは親戚づきあいも減って来客もほとんど無いので、年末年始といっても普段通りの生活をしている。
両親は蕎麦を打ったり、お節料理を準備している。掃除も普段よりは念入りにしていた。
僕はようやく年賀状を作り終えた。出来上がってみれば総製作時間は2時間未満。これなら11月に済ませておけば良かった。



正月に何処かで誰かに会う予定も無いので、洗車などもしていない。
一応、甥と姪用にお年玉を用意した。ぽち袋は先日に三重県の「雑貨屋Novi」で買ってある。
カレンダーも替えた。







この一年を振り返ってみると、大きな事件や出来事がいくつかあったせいで、他の事が霞んでしまった印象がある。
辛いことも楽しいことも例年通り沢山あったはずなのに、そのいくつかは上手く思い出せない。
ドーナツ・ブームは今年の事だったのだろうか。



なんといっても「東日本大震災」は大きな出来事だった。たぶん、僕の人生においては、祖父母における戦争のような、忘れられない事件になるだろう。
あと30年位は、何かしらの悪影響があると思う。
その割には、普段の生活で(じんわりとした不安感はあるものの)大きな瑕疵を感じることが無いのは、幸運な事だ。
この震災と原発事故のおかげで、その他の事件事故の印象が薄い。




小さな外出は何度もした。
しかし珍しいことに、ほとんど東京などの大都市へは行っていない。仕事関係で会社に出向いて、帰りにちょっと寄り道するくらい。
昔なら、東京でしか買えないものや見られないものが多くて、丸一日使っても全てを訪れる事が出来なかったが、そういう"上京欲”が減った。
静岡の街で済んでしまう用事が増えたのだと思う。インターネットでの買い物も多くなった。



外出といえば、夏に清里へ、そして秋にベトナムカンボジアへ行った。
「夏の清里」という、久しぶりに観光っぽいことが出来て楽しかった。両親と兄の家族も楽しんだようだ。
ベトナムカンボジア」は、生まれて初めての東南アジアだった。発展途上国新興国を見て、色々と見聞を広められた。良い旅行だった。ガイド付きの楽な旅行だったが「生涯忘れられない旅行」の一つとして記憶に残ると思う。




日常の道具としては「iPod touch」が大活躍した。
海外旅行の時にはTwitterやブログ更新ができたし、通貨換算や簡易翻訳ツールとしても使えた。
時々はiPhoneみたいに常時接続が羨ましくなることがあるけれども、今のところは"元は取った”といえるほどに毎日使っている。今壊れたら、同じものを買い直すだろう。
iMacも快調。「MagicTrackpad」は便利。



カメラ「NEX-5」も、毎日持ち歩いている。
小さいサイズで撮影するので、いまいち大きな画素数のセンサを使う意義が見いだせていないのだが(撮影素子が小さいほうが望遠レンズが小さくできるし小型化できる)、これも使っていて楽しい機械だ。「買って損した」と思う場面が少ない。
自分の使い方ならば、本来はコンパクトカメラで十分なのかもしれない。しかし買い換える程の気持ちにはならない。見た目も気に入っている。



折りたたみ自転車「STRIDA」に乗る機会も増えた。
これは、郊外に駐車して静岡の中心街へ移動する行動パターンが多くなったため。駐車料金と移動時間を考えると、それほど得な訳ではないのだけれど、良い運動になっている。
歩きでは面倒で行かない場所へも、自転車ならば気楽に寄り道できる。静岡の街は自転車に適した広さだと思う。
道楽で乗る分にはすごく良い自転車だと思う。軽いし小さい。
秋に故障した際には、少しだけ新型への買い替えも検討したが、今は満足している。







他にも行ったところはあるし、使い始めた道具もある。しかし改めて書き出そうとすると、さっぱり思い出せない。
来年に持ち越すほどの物欲も無いようだ。
トヨタの人からは「プリウスも新世代になりました。そろそろ車を買い替えてみては」と提案されるが、特に不都合が無いし、興味も無い。
本だけは買い足すだろう。ケーキも食べる。行ってみたい美術館が2つ位ある。



良いことだけの一年では無かった。来年は転機の年となる(というか、そうしなければ困る)。
しかし、行き詰まることもなく暮らしているし、欲しくて我慢する事も無いし、ともかく贅沢な事だと思う。







もうすぐ甥と姪が来る。後で兄夫婦も合流する。
父の打った蕎麦とおでんを食べて、たぶん紅白歌合戦は見ないで、普通の時刻に寝る。
0時にはTwitterは過負荷になるのだろうか。


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