映画「コンテイジョン」

今日は休業日。そして雨。さらに1日なので映画の日。というわけで、市内の映画館で「コンテイジョン」を観た。


予告編の印象と少し違う、堅実なパンデミック物だった。
音楽やカット割りも効果的に使われていて、なかなか緊張感がある。


パンデミックアウトブレイクを描く作品は珍しくないし、どうしても似たストーリーになる。この映画も、サイエンス・フィクションとしての新味はあまり無い。
でも、観終わった後に帰り道でぼうっと考え事をしてしまったのだから、良くできた作品だと思う。



感染症の発生メカニズム等も描かれるが、主にパンデミック後の社会(特にアメリカ)を主眼にしている。
なかなかワクチンが作れない中で、ものすごい勢いで感染が広がっていく。死亡率は3割で、接触により容易に伝染る。
そんな中、陰謀論を展開するネット記者(でも陰謀論は詐欺の口実)がカリスマ化されて、彼の勧めるホメオパシー薬に市民が殺到する辺り、日本でも起こりうるのではないかと思ってしまった。


商店への略奪や病院勤務者のストライキまで起こって、最終的には戒厳令的な状況にまで陥る。
でも(映画だから)意外と簡単にワクチンが生産できて(現実には超法規的措置下でもこんなには上手くいかない)、一息つける状況で終わる。
色々と問題は残っていて、病気も根絶できない、もやっとした嫌な感じが残ったままエンドロール。この"決着がつかない”感覚が、この映画を誠実な印象にさせていると思う。
人間は病気に関していえば、未だに綱渡り状態なのだ。日本にいると実感し辛いけれども、鳥インフルエンザから人類衰退もありえないシナリオじゃない。
とりあえず、12月初旬にはインフルエンザの予防接種を打とうと決めた。







パンデミックといえば、この作品が面白かった。表紙そっくりの隔離施設(スタジアムを利用)が映画に出てきてびっくりした。こちらはより厄介な疫病を相手にするSF。

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