映画「マネーボール」

午前中に用事を済ませて、午後は久しぶりの映画鑑賞。駅前の映画館で「マネーボール」を観た。
大リーグの、現実にあった出来事をドラマにした作品。


野球の事は全然わからない。やった事も無いし、興味も無い。基本的なルールだけ知っている。
でもスポーツの中ではとりわけ数値化しやすい(エラー率とか打率とか)のは本で読んだことがある。他に定量化しやすいスポーツとしては、バスケットボールがあるだろうか。




そうやって数値化してみると、野球の試合に勝つには何が必要なのかが顕になる。
例えば、「打者の能力を評価するのに、打点には意味がない」とか、そういう事実は"業界の常識からは外れるが、統計で明らかになった事実”だ。それは監督やベテランスカウトの感覚とは異なることが多い。
主人公(ブラッド・ピット)は貧乏球団のGMで、経済学部出の相棒とともに、統計に裏打ちされたチーム作りをしていく。スカウトからも監督からも反発は受けるし、最初は上手くいかないけれども、結果として記録的な成績を挙げる。
数字の振る舞い(非貨幣の経済学、とWebサイトにはある)をプロ・スポーツに応用した、今でこそ珍しくはないが、斬新な手法。
もちろん、ばらつきはあるが、最終的に最適化された戦略に収束するのは、ギャンブルやトランプと同じ。




というわけで、なかなか面白い映画だった。野球好きでなくても、数字が苦手でも楽しめるところの多い作品だと思う。
人が沢山出てきて面食らったけれど、だいたいが端役なので大丈夫だった。
しかし最近のハリウッド映画は「主人公は離婚していて、時々会う仲の良い娘がいる」という設定が多い気がする。流行りなのか、アメリカでは普通なのか。



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