高野豆腐賛歌♪

乾物は美味しい。
特に焼麩が好きだ。
夜に小腹が空いた時には、そのまま食べることも多い。
あの味も素っ気も無い感じが気に入っている。
安いし、ローカロリーで、種類も多彩だ。
しかも、料理にも使える。

 

 

 

 


一口サイズにあらかじめ切って売られている高野豆腐を、初めて買ってみた。
丁度口に入る大きさだったので(一口サイズなので当然だ)、試しに口に入れてみた。

少し硬いが、これも美味しい。
煮て食べる前に、一袋全部齧ってしまいそうだ。

お麩と違って、少々あごが疲れるのと、数個食べただけで急激にお腹が膨れるのが難点といえるだろう。
飲み込むまでは口に残るのも、スナック菓子とは違うところだ。
がりがりと噛んでいると、だんだんスポンジのような食感に変わっていく。全く口どけというものが無い。
そして、日向臭さというか豆臭さが、実に滋味深い。

 


ただし、本来は生食用に作られていない筈なので、色々と心配事がある。
何処か田舎の工場で、誰かが素手で、ざっくざっくと雑に取り扱っているのを想像してしまうと、ちょっと食欲が削がれてしまう。
生鮮品で無い食材は、衛生管理が杜撰なところが結構ある(らしい)。
乾物の場合は、色々な汚れも乾燥の過程で濃縮されるので、本当は洗うべきだろう。

普通に火を通せば良いのだろうが、僕はそのまま齧りたいのだ。
実に悩ましい。

 

そうでなくても、高野豆腐や焼麩をそのまま齧る行為は、ずいぶんと背徳的な感じがする。
本来の用法から外れた食べ方というのは、「ジャムやピーナッツバターに使ったスプーンをぺろりとなめる」行為と同程度に“お行儀が悪い”。
しかし、だからこそ美味しいのかもしれない。
背徳とは、そういうものだろう。


 

『朝・高野豆腐そのまま齧りダイエット』とかが流行ったら、僕は真っ先に批判するだろう。
これは、一人暮らしの、夜の食べ物なのだ。

 

 

 

 

ともかく、焼麩も高野豆腐も、とても美味しい。
グルテン万歳。
昔の人は、良いものを残してくれた。

 

 

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