おいしい水

職場に純水製造設備がある。
今日は管理会社の人が来て、簡単な講習を受けた。


そこで、ふと思ったこと。
スーパーマーケットやショッピングモールに、水を汲める設備があるけれども、あれの衛生管理はどうなっているのだろうか。
多分、水道水を何らかのフィルター(中空糸か活性炭?)で漉しているだけのものだと思うが(電子とか書いてあったらインチキ科学だ!)、塩素の抜けた水ならば雑菌の繁殖が怖い。

というか、考えてみれば、蛇口の汚染状況が最も信頼がおけない。
スーパーといえば、不特定多数の人がかなりの密度で出入りしている。皆が気を使っているとも思えない。
基本的に、その程度の汚染で健康を害するようなことは無い、とは思う。
が、無料(ポリタンク代はかかるのかもしれない)だからといって、わけのわからないものを汲む気にはなれない。
きちんとした会社のミネラルウォーターか、水道水のほうがリスクは少ないだろう。

 

 

 

勤務先の内部文書によれば(職場内に図書館があるのだ)、「おいしい水」の条件は、溶け込んでいるミネラル量と温度のみに依存するらしい。
このミネラル量は、軟水・硬水と区別される水ならば味が違うというレベルで、それ以上の分解能はヒトには無いそうだ。なので、(同一国内で)産地によって味が違う、と言う人がいても、それは気のせいの時がほとんど。しかも、軟水・硬水という相違が判別できるだけで、どちらが美味しいかは個人差による。

どちらかというと、水の美味しさは温度によるとのこと。
冷蔵庫で冷たくした水ならば、ほとんどの地域で“買った水”レベルの評価が得られるそうだ。
ちょうどその辺りの水温が、一番美味しく感じるらしい。残留塩素も感じられなくなるというので、人の舌もいい加減なものだと思う(残留塩素というとなんとなく体に悪そうだけれど、低濃度すぎて身体には影響しない)。

 

この文書は、非公開扱いされていた。
理由は「販売・営業に関する配慮」だった。つまり、あまり外に漏れると、自社(正確には子会社)の利益にかかわるのだ。
ズルい会社だなあ、と笑ってしまった。

 

 

 

田舎の井戸水とか、とても美味しく感じた記憶がある。
あれも(主に)温度によるものだったとしたら、巷に出回っている「天然水」の文句も、ずいぶん根拠の無いものになる。
「天然水」なんて、あまりに世間に溢れている言葉なので、ほとんど違和感を感じない。
これは、昔の宗教に近い感覚かもしれない。
信心深くないから比較検討はできないけれども。

 

 

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