真空が洩れる

昨日が休日だったので、なんとなくやる気の出ない1日だった。
同僚達も(大半は休暇を取っていたが)まるで休日出勤のようなのんびりとした仕事ぶりで、なかなかはかどらないまま時間だけが過ぎていった。

こういう状況で組み立てた機器や配管は、後で具合が悪くなることが多いように思う。
今日も、夕方までかかって整備した機械が、組み上げてみたら上手く働かなくて困ってしまった。

 

仕事で使っている設備の中には、真空状態を維持しなければならないものもある。
ちょっと小さめのタンクがほとんどだが、これは下手に組み立てると全然使い物にならない。
試運転をすると、どこからか空気が入ってしまう。
何故か判らないけれど、今の職場ではこの状態を『真空が洩れる』と表現する。
もちろん、真空というのは「ほとんどなんにもない」状態なので、洩れる訳が無い。まるでSFの定番ジョーク(宇宙は真空が満ち満ちている!)みたいだ。

全くおかしな言い方だけれども、一緒に仕事をしていると、つられて自分も「○○配管から真空が洩れていまーす」とか言ってしまうので慣れというのは恐ろしい。
ただ慣れるだけならばシアワセなのかもしれないが、こういうものは慣れても頭の中に違和感が残るので困ってしまう。

ともかく、今日は疲れた。
『真空が洩れる』については、好きな作家さんが面白い文章を書いていた。
大西科学雄弁は銀
うんうん、と思わず頷いてしまう。

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