うさぎ来訪

新しい家は、両親が老後を過ごす為にコンパクトに設計されている。
その為、書庫も書斎も無い。
庭先に椅子を出して、アパートから持参した本を読んで過ごす。

夏の初めに引越しをしてから、庭は手入れがされないまま放置されている。
見慣れた木々が草藪に覆われていて、廃墟を見ているような不思議な気持ちになる。


ぼんやり庭を眺めていたら、ちいさなウサギが2匹飛び出してきたのでびっくりした。
雑草をもぐもぐと食べていてかわいらしい。
近づいても怖がらないけれど、一定の距離を保とうとする。

親に聞いたところ、近所で飼われている“ミニうさぎ”との事。
しばらく遊んだら、勝手に帰っていくらしい。

十分に鑑賞した後(かわいかった!)、さらに仲良くなる為に(そして写真を撮る為に)捕獲することにした。
レタスを手に笑顔で近づくが、目が合うと逃げてしまう。
あっという間に何処かに消えてしまった。

ふと見ると、プランタールッコラが根元を残して食べられていた。
四日市で育てていて、今回の帰省の際に持ってきた僕のルッコラ。あと少しで収穫だったのに。
全部食べることは無いんじゃないか、と思ったけれど、仕方が無い。
しかし、いつの間に食べたのだろう。

 

夕方に、飼い主の小学生姉妹が来た。
ルッコラの事が近所のおばさんネットワークから伝わっていたらしく、お詫びにラディッシュ(のような根の葉野菜)を持ってきた。
飼い主の責任についてお説教をしようかと思ったが、うさぎを触らせてくれたので(ふわふわ!)、特別に許す。

ふと気になって
「首輪はしないの?」
と質問したところ、まるで野蛮人か差別主義者を見るような目で否定されてしまった。
飼いウサギには首輪をしないのだろうか。良く判らない。

しばらくウサギ談義をして過ごす。
小学生、しかも女の子と話すなんて慣れないことをしたので、疲れてしまった。
ともかく、ウサギ2匹と友達になることを許可されたので、それほど悪い印象では無かったと思う。
姉妹と友達になれたのかは判らない。
そして、写真を撮るのを忘れた。

昼間は静岡市街で買物をして過ごした。
caféBikiniではフルーツタルトを食べる。秋の果物が出回り始めたようだ。

 

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