『恋愛睡眠のすすめ』

体調が再び悪化したので、仕事を半日で切り上げて帰宅した。
薬を飲んで寝ていたら何とか回復したので、少し買物に街に出た。
暑い部屋に戻るのも嫌だけど、頭がぼうっとしているので外に居るのも辛い。
映画館を覗いたら、丁度上手い具合に『恋愛睡眠のすすめ』が始まるところだったので、切符を買った。

 

 

初めから終わりまで、ヘンテコな雰囲気が続く、面白い映画だった。
日比野克彦などの、手作りっぽいアートが好きな人にもお奨めできそう。
考えすぎる主人公の暴走具合が、まるで我が事のように痛々しい(僕は彼のような暴走はしないけれど)。
主人公もヒロインも、なんだか地味な格好だったけれど、それが良く似合っていた。
特にヒロインの女性は、普通のセーターとジーンズと垢抜けない眼鏡でも、とても素敵だった。


長い長いPVを見ているみたいで、最初から最後まで飽きさせない。
海外のアーティストで、やけに凝った(でも笑えるほど安っぽい)PVがあるけれども、そういうものが好きな人なら楽しめると思う。
邦題よりも、原題の“Science of sleep”のほうが気が利いていると思う。
でも“サイエンス オブ スリープ”では、誰も観ないかもしれない。

 


お客さんは初めは10人程度。それが、最初の数十分でお年寄り数人が帰ってしまった。
お話の半ばで、5人程がまとめて退室。映画の雰囲気にそぐわない、妙に派手な若い人達だったので、きっと飽きてしまったのだろう。
最後に残ったのは、僕を含む4・5人。
僕以外は、劇中のカワイイもの(ポニーのぬいぐるみとか)を手作りしそうな、筋金入りの“手芸好き”風の人達ばかりだった。

 

気に入ったので、サントラを探してみる。
DVDで、もう一度観ても楽しめると思う。

 

 

映画は楽しかったけれど、また熱が上がってしまった。
また寝ようと思う。

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