朧月夜に思う事


蒸し暑くなってきた。
よく、料理の本などには“冷暗所で保存すれば1年は大丈夫”などと書かれているけれど、ワンルームに毛の生えたような我がアパートでは“冷暗所”なるものは存在し得ない。かろうじて水周りの下等が“暗所”と言えるかもしれないが、温度管理に関しては全く信用出来ない。
瓶詰めでも梅のコンポートでも、一応は冷蔵庫に保存して、食べごろになったら積極的に使っていかなければならない。
醗酵を伴いそうな場合は特にそうだ。油断の出来ない季節になった。

 

 

JAXAからメールが来た。
新しい人工衛星の愛称を募集している。
携帯電話からも応募できるらしい。
今回はちょっと難しい。仕事中に考えようと思う。

 

 

仕事帰り、同僚から質問された。
「なんで今の季節はおせち料理が無いのですか?」
そんな事は帰ってから祖母にでも聞いてほしい。きっとおばあちゃんも喜ぶ。
現代では、正月に共される重箱詰めのご馳走を“おせち料理”と呼ぶ。定義から考えれば、今の季節に伊達巻や黒豆が存在しても、それはおせちでは無いと思う。
曽祖父の家では、節句料理のことも“おせち”と呼んでいた気がするが、忘れてしまった。

こんな奇妙な質問(初めはなぞなぞかと思った)のせいで、今はおせちが食べたくてたまらない。
京極夏彦氏の言うところの“呪い”である。

夜に“ラーメン・スイッチ”がバチーンと入ることがある。大抵は我慢する。
同じく“プリン・ゼリー・スイッチ”に翻弄される夜もある。今はコンビニエンス・ストアが欲望を叶えてくれる。それが幸せかどうかは別として、便利な世の中だ。
しかし、“おせち”に対する渇望は、どうすれば良いのだろうか。

とりあえず寝る前に黒豆(とサツマイモの甘煮)をつまむことにした。
意外と牛乳に合う。

乙女蝋燭乙女蝋燭(小)乙女蝋燭(黄色い骸骨付)

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