映画『となり町戦争』

『となり町戦争』を観た。
昨年に読んでとても気に入っていた作品が映画化されて近所で上映されていた。
地方なせいか、公開が少し遅い。忘れるところだった。

 

原作への思い入れを差し引いても、好みとは言えない作品になっていた。
冗談のセンスが少し自分とは違う気がしたし、所々で演出が過剰に感じて、どうしても作品にのめり込むまでは行かなかった。
でも、面白い映画だったし、観ている間に色々と考え事が出来た。
ストーリーを追いながら十分に楽しめつつ、他の何か、例えばずっと悩んでいたり考え続けている事等への思索を深められる映画というのが時々ある。読書とか、他の娯楽でこういう集中力が発現する事は少ないようだ。しいて言えば登山や旅行がそうかもしれない。

少しずれた奇妙な日常を静かに描いていた原作とは違って、何だか騒々しい映画になっていたように思える。
監督がこういう作風なのかもしれない。だとしたら残念だ。
原田知世さんは配役としてもイメージ通りだった。地味に綺麗な若いとは言えない女性、という難しい人間を演じていた。今まで意識して観たことが無かった人だけれど、すっかり気に入ってしまった。

この作品は舞台化もされるようだ。機会があったら見てみたい。

となり町戦争
三崎 亜記

原作は、文庫が出ている。短編の番外編が掲載されている。
単行本の表紙や全体の雰囲気も好きなので、悩みどころだ。

昼は自宅でサンドイッチを作った。
牡蠣のオイル煮を春菊と挟んでみた。
昔映画で、パンにオリーブオイルをかけて美味しそうに食べる場面を見たけれど、最近その楽しみが判ってきた気がする。
夕食はSnugでアボカドのサンドイッチ。美味しかった。

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