牡蠣のオイル煮

今年の冬は牡蠣が安かった。
特に、加熱用のものは驚く程値引きされていることがあった。
先程、仕事帰りにスーパーに寄ったら、1パック(150g)が100円で売られていた。量も多いし、賞味期限も数日後だった。
今年度最後の牡蠣になるかと思い、数パック購入した。

 

学生時代に、割と高級なレストランでアルバイトをしていた。そこでオイル煮というものを知った。
牡蠣が余ると、小鍋でぐつぐつ煮て水気を飛ばしてから油で炒めたものをバゲットと一緒に食べていた。作りだめしておいて、仕事の後の休憩の際にワインのおつまみにしていた。僕はバー勤務だったけれど、厨房に行った時にはよくご馳走になった。
「牡蠣のいちばん美味しい食べ方」だと、酒飲みの支厨長さんは言っていた。確かに美味しかったし、作り方も簡単なので、年に数回は作っている。

 

牡蠣は軽く洗って(洗わなくても大丈夫、と魚屋は言っていた)から、良く水を切ってフライパンで炒める。
水がたくさん出てくるので、そのまま煮詰めていく。ほぼ煮詰まったら、オリーブオイルとニンニク(極少量)と唐辛子を加えてから瓶に移す。さらにオイルと月桂樹を加えて、数日置けば完成。塩気が足りなければ、オイスターソースを途中で加える。
どれくらい保存出来るのか知らないけれど、2日目位からが美味しいと思う。

数百グラムの牡蠣でも、出来上がりは小さくなってしまう。
なので安い時にしか作らない。

オイルごとバゲットに乗せて食べたり、焼いたトマトに添える(この時は塩を振る)のが好きだけれども、作った後のフライパンにさらに油を注いで、キノコや硬くなったパンを炒め合わせたものが僕は好きだ。この残りものを楽しむ為にも、出来るだけ焦がさないように注意して作る。

今日は少しだけ牡蠣を残した鍋で、春菊とエリンギをオイル焼きにしてみた。

 

水分が飛ぶまで炒め煮にして、オイルとハーブに漬ける方法は、手間もかからないし、失敗も少ない。
柔らかい白身魚や砂肝でも作ったことがあるが、材料に応じてニンニクやハーブを加減すれば、とても美味しい。

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