『世界最速のインディアン』『博士の愛した数式』

昼前に家事を済ませた。
本当は大阪に行きたかったけれど、少し考えて止めた。
一日家を空けると、趣味の制作物もやりかけの仕事も片付かなくなる。
週末に遊んでばかりなので、色々なものが中途半端なままだ。
友人から借りたDVDも観ていない。

 

銀行に行くついでに街に出た。
映画館で『世界最速のインディアン』が上映されていたので観る。
前から観たかった映画だが、何しろ四日市の上映館では昼時にしかチャンスが無いのでほとんど諦めていた。
アンソニー・ホプキンスといえば『羊たちの沈黙』シリーズの印象が強いので、予告編を観た際は「突然本性を現して子供を食らいそうだなあ」と思っていたが、もちろんそんな話では無かった。
あちこちガタのきたニュージーランドのじいさんが、古いバイクでレコードブレイクに挑戦する為だけにアメリカに渡る話で、原作はベトナム戦争の頃の実話を下敷きにしているらしい。
予告編通りすぎて少し拍子抜けするほどだったが、とても楽しめた。
もう一度、家で観ても楽しめると思う。音楽も良かった。

自分で物を修理できる、ということの素晴らしさ。
気に入ったバイクがあって、メンテナンスが自分で出来て、仲間がいて、命をかけられる目標がある。
僕には、命を捧げる程に熱中出来る趣味(特に乗り物やスポーツ)は無いし、これからもそういうものにのめり込むことは無いと思う。でも、すごく憧れるし、そういう人を見るのは好きだ。

 

 

帰宅してから、『博士の愛した数式』を観た。
原作は去年に読んでいた。割と気に入って、寝る前に何度も読み返している。
少し自分の想像していた世界とは違う雰囲気だった。
博士の家や登場人物が、少し明るすぎるように感じられたけれど、これはこれで良かったと思う。

 

 

 

 

夜には本を読んだ。
川上弘美の長編は初めて買ったのだが、面白くて夕食を我慢しながら一気に読み終えてしまった。

 

最近ずっと、不安というか悩み事というか、そういうもやもやが胃の辺りに陣取っている。
人が怖くなる。
でも、不思議な事に、映画も旅行も飲み会も楽しめてしまう。
そんな時でも、絶対に不安は消えないのに、不思議な事だ。
「人間はマルチタスク・コンピューターだ」と言った作家がいたが、こうしてきちんと生活が送れているのを振り返ると、確かにマルチタスクだと思う。

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