おにぎり

朝食はパンとトマトと紅茶と牛乳。
朝がパンだと準備が早い。
余裕ができたので、お弁当用におむすびを作ってみた。

子供の頃、TVCMで見た混ぜ御飯のおむすびを試作した。

野沢菜や鮭フレーク等のふりかけ状のものを“あったか御飯”に混ぜて作るもの、と記憶している。

子供時代、母は海苔の巻いてあるおむすびしか作ってくれなかった。
引っ越してきた隣の家では、料理上手なおばさんが、小さく俵型に成型した“混ぜごはんのおむすび”や、ドライカレーやハンバーグを使った“3色おむすび”を作っていた。
我が家の大きく無骨な(カトウ兄弟の間では“つまらないオムスビ”と呼称された)おむすびとは全く違う、まるで雑誌から抜け出たような素敵なおむすび。兄弟で憧れていた。

 

急に作りたくなっても、もちろん材料は揃わない。
あの“おむすびの素”の商品名すら思い出せなかった(今も思い出せない)。
幸いなことに、フリーズドライ野沢菜のフリカケならあるので、これで代用する。
半分は別に分けておいて、刻んだ梅干しとゆかりをまぶす。
本に載っていた、胡麻油と塩をまぶしたおむすびも作った。中には塩漬けのエゴマを入れた。

考えてみれば、最近、おむすびを作った記憶が無い。
お弁当箱には入りきらなかったので、おかず(菜の花の御浸し、サツマイモのマーマレード煮、人参マリネ)とは別に包んだ。
お弁当箱に蛋白質が入っていないと、職場の人達に本気で心配されるので、ゆで卵も作った。

 

 

時間をかけすぎたので、遅刻しそうになってしまった。
急いで職場に電話して、勤務体制をフレックス勤務に変更した。
工場勤務でフレックス、というのは変な感じだった。

 

何で急に大昔のおむすびについて思い出したのか、ずっと判らなかった。
最近、この間の実家の引越しの際に持ち帰った品々(教科書や文集やアルバム)を見返しているのが原因かもしれない。
人間の記憶というのは、変なところで繋がるものだ。

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