沖縄から名古屋へ

旅行3日目。
早めに起床しチェックアウトを済ませる。
荷物は預かってもらって、すぐ近くの市場を探検した。

有名な“公設市場”へは、初日から毎日通っている。とても気に入った。
もちろん市場なので、朝から開いている。
ブダイ等の鮮やかな魚が氷の上に並べられていて、とても綺麗。
市場の人達は、大声を張り上げるのではなく、短く「いらっしゃい!」と言うだけ。
ほとんど客引きをせずに、自分の仕事に戻っていくのがかっこいいと思った。

安い切り身を買って、2階の食堂に持っていく。
調理代金を払えば、好みの料理にしてくれる。
小さな切り身だったので、煮物にしてもらった(本来は料金がかかるのだが、何故かサービスされた)。
朝食としては少し重いが、折角なので沢山食べる。
“墨汁定食”を頼んだ。
“グルクン”という魚の素揚げと、もずく、山盛りのご飯、そして“墨汁”のセット。
素揚げは揚げたてで、醤油をかけるとパチパチと音が出る。それを骨まで齧る。とても美味しい。
頭と尻尾を残して、全て食べてしまった。
イカと豚で取っただし汁に、イカ墨を入れたスープが“墨汁”。
濃い出汁と、丁度良い塩味、どっさり入ったヨモギが良い香りだった。
全て残さず食べたら、店のおばさんが褒めてくれた。
今回の旅では、どういう訳か食欲が落ちない。

公設市場-パラソル公設市場-鮮魚公設市場-漬物市場の奥

昼前まで街を歩いてお土産を購入する。
自分用の欲しい物は大方スーパーマーケットで買ってあったので、後は同僚達の土産を買うつもりだったのだが、市場を歩いているうちに荷物が増えてしまった。
小さな鞄だけしか持って来なかったので、折畳みできるボストンバッグを買って対応した。
ホテルに預けた荷物も引き取り、全てを詰めなおす。
肉の缶詰(Coopで購入。安いが重い)やお菓子、瓶詰め類。さらに三重では買えない乾物(麩、海草)も買ってしまった。重いものと潰れやすいものしか無い。上手く配置を考えてパッキングする。
果物も買った。名前の判らないトロピカルフルーツの類だが、2日程度は持つという。
他にも珊瑚(昨日海岸で拾った)等を詰めたら、バッグが満杯になってしまった。

沖縄最後の食事はソーキそばとじゅーしい。
ソーキそばはあっさりしているので、何杯でも食べられそうだ。
じゅーしいは炊き込み御飯の事らしいが、こってりしていて味が濃い。でも美味しいので食べてしまう。

 

空港では待ち時間にオヤツ(月餅のようなクッキー)を食べた。
毎日飲んでいたウコン茶ともお別れ。
食べすぎでお腹が苦しい。

 

飛行機は今回も窓際だった。
しかも晴れていて沖縄諸島がはっきり見える。ずっと窓の外を見ていた。
疲れているのだが、売店で買った本に集中して眠れない。
名古屋が近くなると、知っている土地が見え初めてまた窓の外を見る。
伊勢や知多がよく見えた。
伊勢志摩の辺りでは、赤潮のような濁りが見えたが、あれは何だったのだろう。

 

空港からは連絡線に乗って四日市へ。
昨日見た海とは大違いの風景と気候。
遠くに職場の煙突が見える。今日も煙を吐いている。ゆっくりと四日市が近づいてくる。
“船で帰る”というのは、旅をはっきり終わらせるのには丁度良い手段かもしれない。
船着場に着いた時に、そう思った。

 

疲れてはいたが、何となく帰りづらくて、知り合いのお店に顔を出したりして時間を潰してしまった。
今から明日のお弁当を作る。面倒だ。

3日間、やたらと歩いただけの旅だった。
半月ほど前に「沖縄に行けるんじゃないか?」と思いつき、綿密な計画も立てずに始めた旅だった。
名所旧跡を巡った訳でも、誰かに会った訳でも無い。ひたすら歩き、食べた毎日だった。
簡単に言えば、遊びに行っただけ。こういう旅行は久しぶりだった。
もちろん色々と考え事は出来たし、見聞だって広がった(でもそういう事はここには書かない)。

楽しかった。良い旅だったと思う。

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