沖縄美ら海水族館

少し遅めに起床し、前日に買っておいた“げんまい”を朝食代わりに飲んだ。
どろりと甘く、生姜が効いた素朴な味で美味しい。
市場で買った月餅も半分食べる。沖縄の月餅は中華街のそれに比べて軽い。
ほろほろと崩れる皮で、粒の大きい豆餡を包んであった。ちんすこうに似た風味。
同じく買い込んであったトロピカルフルーツ(名前忘れた)も切って齧る。熟れすぎて安くしてくれた(しかももう1個おまけしてくれた)ので、甘くて柔らかかった。

 

今日は“沖縄美ら海水族館”に行く。
今回の旅で、唯一目的地を定めていた場所だ。
レンタカーで小型車(マツダ・デミオ)を借りた。

天気は快晴。本州でなら“春真っ盛り”という位の陽気だった。
道も空いている。ラジオをかけながら気分良く高速道路を飛ばす。

途中でファーストフード店“A&W”で昼食を食べる。
大きなチーズ・バーガーとポテト、ワイルドライスの入ったスープを注文した。
もちろん“ルート・ビア”も飲む。
本によっては下手物扱いされるルート・ビアだが、僕はわりと好きだ。少し甘すぎるのと、量が多い(ジョッキ1杯、しかもおかわり自由)、そして炭酸飲料なのが難だけれど、沖縄に来たら必ず飲むことにしている。
デザートにパフェ(実にアメリカンなサイズと味だった)を楽しんだ。

 

水族館は、リニューアルされてからは初めて訪れる。
入口の建物がずいぶんと立派になっていた。基本的なレイアウトは昔通りで、海洋博の面影が残る建物も多い。老朽化が進んでいるのだろう、閉鎖中の建物もあった。

イルカのショーを見た。
明るい陽光と青い海の背景、プールも広い。イルカ達も元気一杯で、大技を連発する。今まで見た中で一番ワイルドなショーだった。豪快すぎて逆に笑えてくるショーというのも珍しい。

次にマナティ(にんじんをもぐもぐ食べていた)とウミガメ(レタスを食べていた)を見物した。
どちらも普通の水族館ならば主役を張れるのに、ここでは“その他大勢”扱い。
でも、しっかり管理されているし、見せ方も工夫してある。

ぶらぶらと園内を散歩してから、少し休憩をする。ハイビスカスが沢山咲いていた。
酸っぱいフルーツ・ジュースを飲んでから、水族館棟に入る。

珊瑚礁の水槽、マングローブ林の水槽、それぞれを時間をかけて見る。
どの水槽も魚がたっぷり飼育されている。
当たり前のように思えるけれども、水族館でこれだけの密度を保つのはとても難しいらしい。“産地直送”が可能にする豪華さだ。

順路は覚えているのだが、メインの大水槽が近くなるとドキドキして緊張する。
前の方で歩いていた人達が立ち止まり、歓声を上げる。
ジンベイザメのいる“大水槽”だ。

ジンベイザメにはいつも圧倒される。しかもここには2匹。サイズも大きい。
魚の形をしているのに、別の何かに見える。
この“大水槽”の素晴らしいところは、他にもマンタやイトマキエイ、サメやウミガメ、カツオやその他の魚までが混合飼育されていることだ。主役級のスター達が惜しみなく泳いでいて、それを様々な位置から見物出来る。望むならコーヒーを飲みながら(カフェ併設)ジンベイザメに付いたコバンザメの数を数えることも可能だ。

疲れるまで堪能して、トイレに寄ってみたら、どういう訳か鼻血が出ていた。興奮しすぎた、と言う訳では無いと思うが、とにかく久しぶりの鼻血だった。

深海生物や発光生物、各種沖縄の魚を見て(もう1回大水槽を見て)外に出た。
これで1800円は安い。沖縄に住んでいたら、年間チケット(3600円)を買うだろう。お布施のつもりで何枚か買って、知り合いに配るかもしれない。
素晴らしい水族館だ。

 

少し足を延ばして、島々を結ぶ橋を渡ってみたり、小さなビーチで一休みしたり、のんびりとドライブを楽しんだ。原生林を歩いたり、貝殻を拾ったりしていたら夕方になった。

宿に戻る前に、住宅街のスーパー(コープ)に行って、お土産用の食材を買い込む。知らない土地のスーパーマーケットはとても楽しい。小腹が空いたので、海沿いの小さなお店でソーキそばを食べた(350円。安い)。
中学生達は棒アイスを食べていた。2月にアイス、という状況に驚いてしまった。

 

今夜の宿は国際通りから徒歩1分のホテル。昨日の宿も良かったけれど、旅行社が「このホテルに泊まったほうが飛行機代が安くなる」と言うので予約したのだ。リゾート風の内装の綺麗なホテル。何でも揃っていて、とても快適。

荷を置いてから、街に出る。
公設市場の奥に、安い定食屋さんを見つけた。
おばあさんが数人、てきぱき働いている。猫も沢山いた。
ちゃんぷるーからラフテー、煮込み料理まで、一通り盛付けた定食があった。もずく酢と、食後にはぜんざいも付く。ミミガーも注文した。
一人旅をしていると、何種類も一遍に食べられるお店は有り難い。ごはんも白飯か赤飯(おこわではなくて小豆入りの炊き込みごはん)か玄米が選べる。フライ系のメニューならば、カレーライスも可能らしい。
近所のおじさんや市場の人達も利用するお店らしい。飾り気の無いお店だが、とても美味しくて満腹になった。

 

ホテルに戻ってから、スーパーで買ってあった豆腐を食べる。
美味しい。果物も何個か食べた。

昨晩行ったカフェに行き、コーヒーを飲む。店主と少し話す。
すぐ近所に、沖縄おでんのお店があると聞き、行ってみた。
不思議なお店だった。オリオンビールを1杯と、おでんを沢山食べる。

さすがに満腹になった。
明日は忙しい。今日はもう眠る。

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