狐ノ嫁入リ

今朝、近所の神社の脇を通った時に奇妙な人達を見た。
1人は女性で、厚手の白っぽい和服を着ていて、残りの数人は普段着の男性。そして全員が、昔ながらの狐の面をつけていた。

彼らは神社の脇にある空き地に集まって相談をしているようだった。古くなった稲荷の石像(?)や朽ちた鳥居が打ち捨てられた場所で、普通の参拝者は通らない。そんな所で、木の根元に集まったり、何か紙を見たりしながら歩き回っていた。各々の動作が少し芝居がかっていて、まるで祭事を行なっているように見えた。
現在は近隣のコンビナート関係の寄付による社が沢山あって(金運から安全、健康まで何でもある)、威厳もご利益も無さそうに見える神社だが、本来は伊勢神宮に連なる歴史のある稲荷なので、狐に関する祭りがあってもおかしくない。

 

昼食に帰宅してから少し調べてみた。どうやら明日の節分が本番らしい。

しかし、狐の面をつけて歩き回る人達を見た時は、夢でも見ているのかと思ってしまった。服装こそ普段着だったが、面をつけたままこちらを見ていた立ち姿は、不思議な迫力があった。何故か、子供の頃流行った“狐狗狸さん”を思い出した。

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