カイガラムシと歯医者

カイガラムシ

夕方、帰宅した時に父が庭仕事をしていた。
剪定した枝が庭に積んである。ちょっと邪魔なので移動させていたら、服にカイガラムシの殻というか蝋が着いてしまった。

その時は気にならなかったが、カイガラムシはどうやら臭う。自室でパソコン作業をしていたら、脱いだ上着からほんのりとカメムシ的な臭いが漂ってくる。

というわけで、今日着ていた服を全部洗うことにする。
上着は防水スプレーをかけたばかりだったのに。カイガラムシ、侮れない。

 

 

歯医者

久しぶりに歯の定期検診へ行ってきた。
昨年から何度か案内が届いていたのだが、すっかりさぼってしまっていた。

今日は夜に予約がとれたので行ってみた。
金曜日の夜は定期検診を集中して診ているようで、ほとんど流れ作業でチェックや指導が終わった。

ところでこの歯医者、5年ほど前に代替わりしたのだが、久しぶりに見た"若先生"の変貌がすごかった。

今日は完全にオタクになっていた。
モニタの上や資料の周りに置いてあるのは、ゲームやライトノベルに出てきそうなキャラクターのフィギュアたち。猫耳、巨大な武器、水着や制服みたいな服装(肌の露出が多い)の色鮮やかな人形が、テーブルを飾っていた。
歯医者なので全員が診察室(医師の部屋)に行くわけではないけれど、今日のように検診結果を聞くために入ったら、大抵の人はぎょっとするのではないか。
You TubeSNSに親しんでいればそれなりにアニメのキャラクターに見覚えがあるものだけれど、全く判別できないところもすごい。どういう系統のキャラクターで、どのような価格と購買層のグッズなのかもわからない。
ただ、まるで漫画に登場する秋葉原の街のような、絵に描いたようなオタクっぷりだった。

代替わりした直後は、大して記憶に残らない普通の若い医者だった。
先代の目が無くなって、"自由"になったのかもしれない。

そういえば、机上のキーボードがゲーミングな品だった。まさか仕事の後に、診察室でゲームをしているのだろうか。

 

お題「わたしの癒やし」

 

 

 

 

 

里芋チューズデイ

できるだけ外出を控えて自宅作業…と言えども常に家にいるわけにはいかない。
今日は車で県西部まで行ってきた。

帰宅して夕食を摂ってからは、ひたすら里芋を剥いていた。
家庭菜園の作物を黙ってお裾分けする人が近所にいて、今日はベランダに大量の里芋が置いてあったのだった。
さらに、先日は父が里芋を買っていた。実は年末にも似たようなことがあって、下拵え済みの里芋が冷凍庫に残っている。三が日を過ぎてからは、餅の代わりに里芋を使った雑煮風の汁物を主食にしたことさえある*1

家で使うにしろ親戚の家にお裾分けするにしろ、皮を剥いて火を通すくらいはしておきたい。
初めは良い気分転換になると思っていたが、なにしろ里芋はぬめりがある。大根や果物のようにさくさくとは進まない。
途中で、すっかり嫌になってしまった。

もちろん夕食にも里芋を食べた。
電子レンジで蒸したものを輪切りにして、バターで焼いて醤油を落としたもの。料理名はわからない。

とにかく、これが今日の出来事。
ああ疲れた。ああ眠い。

 

お題「気分転換」

*1:雑煮にも里芋を使うので、里芋with里芋である。

カモメを見に行く

一昨日の鼻風邪じみた症状は消え、おそらくは健康。新型コロナ検査薬でも陰性と出ている。

とはいえ、自分の周辺でも感染者は多く、念の為に人と会う機会は極小化している。
つまり自宅で出来ることは全て済ませる方針を、しばらく続けることになった。

となると、問題は気分転換の時間だ。
普段から人と会わなくてもそれなりに平気なのだが、散策やスーパーマーケットの買い物などは精神の安定に必須な質なのだ。
後者は今まで通り行うが、昼休みや休日のちょっとした散歩、探索は人混みを避ける必要がある。

というわけで今日は港町に出かけた。
平日の昼間は人が全くいないのが漁港というもの。おそらく鳥のほうが多い。
今日も、ガンやカモの仲間からカラスにトンビ、そしてカモメまで勢揃いだった。

船の形や港の雰囲気は違えども、波の少ない港内は瀬戸内海を思い出させる。
瀬戸内国際芸術祭で初めて知った静かな海*1。何度か観光で訪れ、そして(奇妙な偶然の連続で)香川県に住むことになっても、あの海に飽きることはなかった。

静岡に住んでいれば海なんて珍しくもないのだが、波の少ない海にだけは見入ってしまう。不思議なこと…ではないと思う。こういう嗜好というか趣味なのだろう。

 

成分表

成分表

Amazon

 

お題「リラックス法」

*1:実際には修学旅行で岡山県に宿泊していたのだが、海といえば瀬戸大橋から見た記憶しかない。

干し芋、牡蠣、奈良漬、スキムミルク

よく寝たせいか、身体の調子はずいぶんと良くなった。
新型コロナの検査結果も陰性。
でも念の為に、外出はできるだけ控える。

父も腰を痛めていて、気分転換もままならない。
外出できない状況を知った近所の人が、干し芋、牡蠣、奈良漬、スキムミルクを届けてくれた。

よくわからない組み合わせではあるけれど、ありがたいことである。
というわけで夕食には、牡蠣フライ、干し芋のスパニッシュオムレツを作った。
奈良漬は切っただけ。スキムミルクは夜にコーヒー牛乳にして飲んだ。
これまたよくわからない組み合わせになってしまったが、でも美味しかったので良しとする。

こんな奇妙な贈り物が唐突に来るのが、高齢者の友達関係なのかと驚いた次第だ。

おそらくは、貰ったけれど持て余したものや、無計画に買ってしまったものが混ざっている。「そうだ、あの家に持っていけば喜ばれるかも」と思いつく"あの家"が、我が家なのだ。昨年に母が亡くなってから、我が家(老いた父と中年の僕)の"お裾分けプレゼンス"が上昇している実感はある。

今回は楽しんでいただいたけれど、これが新型コロナ陽性で高熱でも出ていたら、ちょっと不機嫌になっていたかもしれない。だって牡蠣は無理でしょう。

そんな火曜日。
外出といっても夕食後に近所を散歩しただけなので、特に書くべきこともない。

 

お題「ささやかな幸せ」



月曜日は自宅籠もり

父は腰痛に、そして僕は鼻炎になってしまった。
それぞれ原因はおおむね推測できる。自分は埃っぽいダンボール箱を整理したせいだ。

だから薬*1を飲んだら数時間は治まる。
とはいえ、今日は大事をとって(父の看病も兼ねて)自宅仕事の日とした。

年末に買ってあった検査薬では、新型コロナウイルスは陰性。念の為に行政が配布する検査キットも申し込んでおいた。

幸いなことに、今はほとんど健康体。
夕方に近所をぐるりと歩いた以外には自宅でパソコンに向かっていたため、目も肩も疲れている。自宅作業に甘えてガッチリと昼寝をしてしまったせいで、生活リズムが乱れそうな予感もする。

しかし嫌なものだ。
ちょっと風邪っぽい症状が出たら、こうして"感染"を疑わなければならないのは神経に障る。検査薬の出費もあるし、アマビエ様への供物だって安くはない*2

でも、今のところ自分も父も発症はしていない。おそらく未感染ではないかと父の主治医は言う。
これはとても運が良いことだ。それなりに感染対策はしているからこその現状ではあるが、それでも低くない確率で感染する状況なのだから。

 

 

ともあれ、そんな感じでひたすら家に籠もっていたせいで、日記に書くべき楽しい(あるいは奇妙な、心を揺さぶられる)イベントは1つもない。
静かで、ぼんやりとした、しかし肩こりが酷くなった月曜日だった。

 

大昔に紙の本で買った「シャーリー」がセールだったこともあり、電子版で書い直した。こだわりはマニアックだけど万人が楽しめる漫画という、ちょっとめずらしいタイプの作品だ。森薫さんの漫画は、全部がそうなのだけれど。

 

お題「わたしの癒やし」

*1:青竜

*2:嘘です。

再び雨

朝から曇り空。でも時々は雨も降る。
そんな天気だったから、自転車にも乗れず散歩もできない。

仕方がないから、久しぶりに革を使って工作をしてみた。
久しぶりのレザークラフトは、なかなか楽しい。
とはいえ、今のところは大物を作る気分にはなれない。
革については、自分で作るよりもパソコン上で試作や型紙設計をするほうが楽しい時期になっている。試行錯誤をしても片付けが要らないのが、デジタルデータの良いところだ。

そんな状況で、5分で作ったのがこれ。
USB充電器に、革をくるっと巻いただけ。メーカーのロゴが格好悪かった事と、似たような形だからと出先で盗まれた(間違えて持って帰られた)ことがあったので。
こういうものなら、You Tubeを見ながらでもできる。

そんな日曜日。
先ほどから、外から大きな雨音が聞こえている。
明日は晴れてほしいものだ。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

何日ぶりの雨だろう?

久しぶりの雨のせいか、のんびりとした休日になった。
一日中降り続いている雨なんて半月ぶりかもしれない。

室温は20℃程度、湿度も50%と、エアコンや加湿器を必要としない。
ちょうど家に籠もってやるべきこと*1が積み重なっていたので、それらを片付けた。

新型コロナ対策の一環として無用な外出を避ける方針を続けているが、雨の日は運動不足になりがちだ。仕方がないので倉庫で大工仕事をしたけれど(作業台を作った)大した運動量ではない。

 

ある程度、書類作業が片付いたら、ご褒美に任天堂Switchの「オクトパストラベラー」を遊び、あるいは昼寝、または読書をしていたら、一日があっという間に終わってしまった。

 

 

 

おやつはクッキーとコーヒー。
静岡市の草薙にあるアートブックストア「りぶらりお」で買った。
ちょうどZINEのイベントをやっていて、数日前にちょっとだけ立ち寄っていたのだった。その時に買ったイベントのイラストっぽいクッキー。

形はかわいらしく、味は普通。イベントはとても素敵だった。

 

お題「気分転換」

 

*1:書類整理や保険の手続き等々

ピェンローと父

夕食にピェンローを作った。
妹尾河童氏のエッセイで紹介されていた中国風の鍋料理だ。実のところ中国には存在しないというあたり、妹尾氏らしくておもしろい。

 

 

今日は白菜を大量消費するために、このピェンローで夕食を済ませることにしたのだ。
作るのは簡単、材料も少ないし、とてもおいしい。
ただし、レシピと共に必ず書かれているように、この料理は余計なアレンジは禁忌となっている。豆腐や醤油、それから他の野菜を使った途端に、ただの煮込み過ぎた寄せ鍋になってしまうのだ。鍋料理としては"制限"が厳しい。

レシピは検索すればいくらでも出てくるが、概ねこんな感じ。
原典の本は処分してしまったけれど、大きな間違いは無いはずだ。

  1. 干し椎茸を戻す。
  2. 戻した椎茸、大量の白菜を食べやすく切る。
  3. 鍋に骨付き鶏肉、豚バラ肉、白菜、椎茸、水を入れてじっくり煮る*1
  4. 別に用意した春雨を入れる。
  5. 胡麻油を回しかける。
  6. 食べる時は器にとり、塩と唐辛子粉*2で好きなように調味する。

たったこれだけの料理だが、ほんとうにおいしい。
そして(しつこいようだが)余計なものは一切不要だ。そういう意味では、ほんの少し非日常な、再現度を問われるタイプの料理なのかもしれない。

しかし、こういう品を老いた父と食べるのはとても大変なのだった。
彼にとっては、土鍋に白菜や椎茸や肉が煮えていれば、そこに白葱や豆腐を入れたくなるのが当然なのだった。そして味付けにはポン酢と醤油を使う。それが家で食べる鍋料理であって、ピェンローの"再現度"なんて知ったことではないのだった。
高齢者の多くは、慣習から外れることが本当に難しい。父もまた例外ではなかった。

それでも今日の僕が食べたいのはピェンローである。
大量の白菜*3を、通常の鍋料理では消費できる気がしない。このシンプルなピェンローだからこそ、飽きずに楽しむことができる。
父にもそれを理解してほしい。

そんなわけで、食事の準備段階から「これはピェンローといって…」と何度も説明していた。
かつて妹尾河童氏の本を読んでいた彼も、もう多くのことを忘れてしまった。そして「要は白菜の鍋だろう?」と、なかなか納得してくれない。
仕方がないから、豆腐は冷奴にするなどして、副菜をたくさん用意したのだった。

 

 

とても良い夕食ではあった。
しかし、この"制限"の多い鍋料理に対して、どうしてもぴんと来ない父を見て、老いについて考えてしまったのだった。
父はピェンローを気に入って「とてもおいしかった、また作って欲しい、今度は自分が作って友人たちに振る舞いたい」とまで言ってはいたから、結果的には良いチャレンジではあったと思うけれど。
それでも、父に余計な"非日常"を強いてしまったのではないかと考えてしまうし、最近そういうことが増えたなとも思うのだった。

 

お題「簡単レシピ」

 

*1:通常の鍋料理よりも長くする。白菜は途中で追加する。

*2:一味唐辛子を使用した。

*3:例によって、近所の人からのお裾分けが食べきれないほどある。

富士 岩本山公園

富士市富士宮市に行ってきた。
富士山は綺麗だが、山を眺める余裕もなく早朝からどたばたして、一息ついたのが午後の2時。
今日はお弁当(チーズ・サンドイッチ)を用意してきたので、公園で食べることにした。

 

 

というわけで、富士市といえば岩本山公園。
静岡県の高齢者の間では定番の眺望スポットだ。父の知り合いも話題にしていたし、亡くなった母も好きな場所だった。
ただ、自分は訪れた記憶が無い。市内のあちこちに案内看板があるので、場所だけは知っていた。

行ってみてわかったが、確かに高齢者向けの場所だ。
梅と桜がたくさん植えてあって、富士山と富士市街と駿河湾が見えて、緩やかな坂道が続いている。今日も車を持つ老人達が、ぽつぽつと歩いていた。

岩本山とはいうけれど、山としては大した高さではない。
富士市の北西部の丘陵地帯にある小高い丘といった風情で、たぶん標高は200m程度ではないか。
それでも富士山はもちろん、駿河湾越しに沼津港から伊豆半島まで展望はすばらしい。
広い芝生広場もあって、のんびり歩くにはちょうどいい場所だ。

隣接したライフル射撃場から、時折ぱあんと銃声が聞こえる。
でも風景のせいか、その音も不穏な感じはしなかった。

カフェもあるのだが、今は改装中か何かで臨時休業。
サンドイッチは持参したが飲み物は午前中に飲み干していたので、温かいコーヒーか紅茶が欲しくなった。

しばらく続くであろう、"人混みを避けた生活"における気分転換スポットとしても優れているのではないか。

午後は再び馬車馬のようにドタバタして、夕方には帰宅。
岩本山公園に滞在したのは30分に満たない時間だったけれど、我ながら良い選択だったと思う。

 

お題「わたしの癒やし」

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