浜松市動物園

昨日に訪れた浜松市動物園について書く。
素晴らしい体験だった。

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浜松市動物園に行くのは本当に久しぶり。
子供の頃に数回、大人になってから2回程度は覚えている。
併設された植物園と合わせた印象は「広い」そして「古い」である。

斜面を使った動物園自体は珍しくない。ただ、黒く汚れたコンクリートと剥げたペンキの施設が点在していて、リニューアルの進んだ動物園のなかでもいささか古ぼけた場所だと認識していた。少なくとも、そういう先入観があって最近は足が遠のいていた。

 

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でも昨日の浜松市動物園は違った。
入場してすぐのあたりが、明るく開けていて、とても綺麗。

新しい建物自体は少ないけれど、柵も表示も綺麗に塗り直されている。見ていて残念に思うところは少ない。

何より緑に溢れているのがいい。散歩するだけで気持ちが良くなる。

 

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クマやライオンがいる、大きな展示場所は昔の通り。
どの動物も暑さでだらだらしていたけれど、みんな元気そう。トラは竹やぶに、キリンは草原にと、それぞれ似合う場所にいるのも好ましい。

お団子やかき氷を売っている店も何箇所かあるし、遊歩道もしっかり整備されているから、小さな子ども連れでも安心して楽しめそう。

長いレンズを持ち込めば、動物を丁寧に撮ることも可能だろう。
僕はコンパクトカメラとスマホしか持って行かなかったけれども、なんだか撮影がしやすい動物園という印象を持った。

動物が減っているのはどの園でも同じ。
どんどん新しい動物を補充する時代ではない。空いた場所にカラスやサギ、どういうわけか野良猫がいたのは面白かった。

 

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暑いなか1人で巡って3時間。季節が良ければ、もっと長居できただろう。
とはいえ展示が膨大というわけではないから、2時間で十分という人もいるだろうし、もっと短時間で済ませることもできる。

 

 

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夏季は隣接する植物園が無料になる。こちらも見応えがあるので、とりあえずでも足を運んでみると良いだろう。

以下は写真。
今日はもう眠いので、特に解説は無し。みんなかわいい。

 

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以上、おやすみなさい。

 

静岡百景

静岡百景

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お題「ささやかな幸せ」

 

浜松 浜名湖 琉球かき氷

夏休み1日目。

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今日は暑いが浜松市動物園に行ってきた。
熱中症も怖いが混雑も怖い。混雑回避に小中学校の夏休みを避け、自分の都合も良い日としては今日しか無かった。

動物園については後日書く。まだ写真の整理が終わっていないのだ。それに眠い。
狙い通り、とても空いていた。
1人でカメラを持ってうろつき回る怪しい中年男性が数人*1、ベビーカーを使っている親子連れが数組、就学前のちびっ子と祖母の組み合わせも数組。そしてカメラを持ってうろつき回る自分が1人。

人は少なくとも、気温は高い。
昨日や一昨日ほどではないし、動物園は木陰も多いが、それでも冷たいものが食べたい。

 

 

というわけで帰路に少し浜名湖の湖岸をサイクリングしたついでに、有名なかき氷店に行ってきた。

かき氷店というか、琉球料理の店。昔は「ほぼガソリンスタンドそのまま」みたいな建物で営業していたけれど、久しぶりに訪れてみたら「ガソリンスタンドを改装した沖縄かき氷店」になっていた。食券で各種電子マネーまで使えて、ハイシーズンの混雑にも対応している。

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いつもここでは「ぜんざい」しか注文しない。沖縄の、小豆や金時豆を使った「ぜんざい」を食べられる機会は少ないのだ。
でも今日は色気を出して「コーヒーぜんざい」味を注文してしまった。

これは甘くないコーヒーがかかったかき氷に、甘く煮た小豆がかかった品。
甘みを足すためにガムシロップも付いてくる。
とてもおいしかったし、他では食べられない味ではある。ただ、以前ここで食べた「ぜんざい」の、あの非日常的な沖縄異国感は無かった。
自分の選択ミスだったわけで、おいしかったけれど少し心残りではある。

しかし普段なら行列が当たり前で、かき氷店での行列を苦手とする自分は店の前を通って諦めることも多々あった店ではあるけれど、今日はすんなり席につけた。平日の昼間で良かった。明日以降は、こうはいかないはずだ。

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それが今日のおやつ。
お店の場所はここ。

 

混雑していても他にお茶をする場所、一休みする場所はいくらでもあるから、浜名湖周遊の折には立ち寄りやすいエリアだと思う。

とにかく今日のおやつはそんな感じ。
久しぶりに日向をしっかり歩いたからか、なんだか目が疲れている。顔も火照った感じがする。よくわからないけれど寝るしかない。とりあえずビタミンCの錠剤は飲んでみた。

では寝ます。おやすみなさい。

 

あ、ぜんざいは麦が入っているものが好きです。自分でも作ったことがある。
かき氷の機械が無いけれど、豆と麦を甘く煮て、氷で冷やすだけでもおいしい。
黒糖を加えるといい感じ。

お題「ささやかな幸せ」

 

*1:たぶん動物園や水族館のマニアだろう。いかれた連中である。

コーヒーとドーナツ

昔から、味噌には油という。
こってりした味噌炒めが、まずは思い浮かぶ。鍋物でも味噌仕立ての際には、動物性の具材をたっぷり使う。
味噌汁でもそうだ。豚汁や油揚げの味噌汁などもまさにそれ。
汁の実に野菜だけを使うのなら煮干しを多めに使って出汁を取れ、というのはカタクチイワシの脂を求めてのこと。
強い味を持つ味噌に相対するには、同じく強い油脂の旨みが求められるわけだ。

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個人的には、コーヒーにも油脂が合うと考えている。
具体的には、ドーナツのことだ。

ミスタードーナツの、やや苦いがそれほど特徴のないコーヒー。
あれはドーナツを味わうためにチューニングされたものなのだという。
コーヒー単体なら褒められた味ではない。ドーナツの油が組み合わさったときに最高の味となる。
今はレギュラーメニューにカフェオレがある。コーヒーに合うカフェオレの開発は苦労の連続だったと聞いている。

とにかくコーヒーにはドーナツである。
淘汰と商品開発の繰り返しによってもはや共生関係のようなそれらを今日は味わってきた。

注文したのは、ミスタードーナツのオールドファッション、ではなくてオールドファッション・ハニー。なぜプレーンのオールドファッションではないのかというと、本当になんとなくである。魔が差したというか*1、久しぶりなのでがつんと甘いものを食べてみたかったのだ。

おいしかった。香ばしいオールドファッションも良いけれど、強い甘みのハニーグレイズドによって全体がやわらかくしっとりしたオールドファッション・ハニーもまた良いものだ。大昔のオールドファッションみたいな味がする。

 

 

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最近、たくさんの揚げ菓子が食べられなくて加齢を実感していたのだが、今日は全く問題なかった。店員さんが勧める新作ドーナツも追加購入したし、コーヒーもおかわりした。少しドーナツを齧ったら、コーヒーをがぶがぶ飲んで、読書をする。
まるで大学生の時に戻ったみたいだよ!と思ってしまった。

 

 

ちなみに最初に書いた味噌と油については、全くの創作である。
でも味噌汁には少しで良いから油っ気のあるものが入ると、味がまとまると思う。何もなければ胡麻油をたらすだけでも違う。

ドーナツにはコーヒーを垂らすことはない。
昔はダンキンドーナツというチェーン店があったけれど、僕の青春と共にどこかに消えてしまった。あれはコーヒーにドーナツを浸す(Dunkin')習慣を店名にしたのだと何かで読んだ。ある意味ではコーヒーにドーナツを垂らしているわけだ。
そういえば、古い友人は「コーヒーは、ドーナツを胃に送り込むためのタレでありツユだ」と言っていた。あの人は元気だろうか。

 

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どうにもドーナツを食べるとセンチメンタルになる。
今日は食べ終えた後のトレイを返却口に置いたときに、唐突に、香川県の生活を思い出した。
列について、トングで揚げ物(ドーナツ、香川では天ぷら)を取り、レジで汁物(コーヒー、香川ではうどん)を注文する。そして返却口に返す。セルフサービスの讃岐うどん店と全く変わらない。

そろそろ瀬戸内海の島々をサイクリングしたいのだがなあ、などと考えて先ほどからグーグルマップとグーグルフォトを眺めている。数年前の今日は、小豆島を走っていたようだ。

では寝ます。おやすみなさい。

 

お題「ささやかな幸せ」

 

*1:乙女心が囁いたのかもしれない

映画『竜とそばかすの姫』

静岡で少し時間ができたので、映画『竜とそばかすの姫』を観てきた。

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なかなかおもしろかった。
完全没入型のSNSみたいなところで、田舎の地味な女の子が活躍して、いじめ、恋愛、DV、炎上その他の諸々に立ち向かっていくというお話。
アニメーションとしては豪華絢爛で、ちょっとディズニーっぽい主人公のアバターも含めて見応えはある。日常(現実世界)である高知県の光景も、実に高知っぽかった。

でも、仮想現実世界の描写も、学校生活でのごたごたも、良く言えばシンプル、悪く言えば陳腐な設定やお話が続く。映像系専門学校生が考えた「近未来のインターネット」や「リア充とオタクの格差」みたいなものが数珠つなぎになっている。ドメスティック・バイオレンスの描写なんて、ちょっと安直すぎて困ってしまった。


この監督の作品はいつもそうだ。想像を超えた世界なんてものは一つも提示されず、最後には気合と勢いで感動へとなだれ込む。
それぞれの舞台やシナリオ上のカラクリ、そして世界設定は、その分野に興味がない人が簡単に思いつくレベルであり、趣味や仕事で関わっている人にとっては雑でつまらない。今作でも「その技術レベルならば、トラブル解決も簡単じゃないの?」とか思ってしまうのだった。主人公が泣いたり叫んだりする(物語上の)必然性を疑ってしまう。
技術や設定の粗ならばそれでもなんとかなるけれど、人間の描写*1となると、集中が削がれてしまう。
主人公が泣いて叫んでいても、全くといっていいほど感情移入できない。

そしてこの監督、今回もまたヒロインを実に都合の良い女性として描いている。物語の都合とはいえ「女性=母性」に頼った物語になりがちである。

でも今作は「歌」がいい。
主人公の声と歌を演じる中村佳穂さんが素晴らしかった。
なんだかよくわからないけれど気分と心を持っていく、という意味で歌はとても強力なのだ。緻密で隙のない物語など、下手をすると歌の邪魔になってしまう。
むしろ、ご都合主義の権化たる完全没入型SNS*2という最高の舞台では、歌で「わあっ」と盛り上がるだけで映画としては楽しくなる。ある意味でミュージックビデオみたいなものなのだ。

ずいぶん前に、小さなライブハウスで1stアルバムを買った縁もあって*3贔屓の自覚はあるのだけれど、それを差し引いてもこの映画は音楽が全てを救っている。

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つまらないことが続く昨今、この勢いのある感動作は、もしかすると感動の嵐でロングランになるかもしれない…とさえ思った。

 

 

リピー塔がたつ

リピー塔がたつ

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 我を忘れて楽しむ場面は一つもなかったけれども、十分に楽しい映画だった。
SFでもファンタジーでも恋愛映画でもない、「冴えた解決方法」を期待していると不満ばかりという点でオタク向けではないけれど、でも料金分は楽しめる。甥や姪には勧めるけれど、映画好きの面倒くさい友人には「お好みで」と伝えたい、そんな作品。

 

好みではない映画だったから、どうしても辛辣な書き方になってしまう。
ただ、細田守監督は自作のノベライズも自分で書いていて、そちらは粗も少しだけ少ないので*4、気が向いたら読んでみたい。それくらいには興味を持っている。

 

 

お題「ささやかな幸せ」

お題「ゆっくり見たい映画」

*1:たとえば前述のDVや、子育て、金銭問題など

*2:無数のアバターとアイコンと空に浮かぶ建築物、何千何万ものウインドウとコメントの吹き出し。すごい、「ゲームウォーズ」から全く進歩していない!

*3:中村佳穂は僕が育てた、と言いふらしたい。

*4:劇中で「なんで?」って思う登場人物の判断が説明されていることが多い。

そうめんのゆでかた

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四国の知り合いから素麺が届いた。
小豆島で作られている「島の光*1」。
以前、瀬戸内国際芸術祭で訪れた時に勧められて、夏には取り寄せていた。
そして四国に住んでからは自分で買っていた。
今はその時にお世話になった人から届く。面白い縁だと思う。

最近はめんつゆだけでなく、ゴマ油やオリーブオイルと和えてから、たっぷりの野菜と塩、あるいは出汁と塩で食べることもある。
茹で方は、四国生活で教わった方法が便利。袋にある作り方とは少し違うので書いておく。

  1. 大きめの鍋にお湯を用意する。
  2. 沸騰したら、素麺を入れる。
  3. しっかりとかき混ぜて、湯の中でくっつかないようにする
  4. 再び沸騰したら火を止める
  5. 蓋をする
  6. 他の料理や薬味の準備をする
  7. 素麺をザルに上げて、しっかりと冷水で洗う
  8. 水を切って供する

利点は放置できること。
10分くらいは置いていても、くっつかないし、溶けたりもしない*2。20分でも平気。
素麺は茹で時間が短いけれど、それでも他の作業と併行して、お湯の世話をしなくて済むのはありがたい。
洗いたて冷やしたてを食べたいから、この方法が便利なのだ。
香川県では家庭よりも店で採用されていると聞いた。確かに、放置可能というのは店の人にこそ便利だろう。

コツも何もないけれど、あまりに小さな鍋だと、手順3が少し面倒。一人分ならば、お湯を沸かす手間も考えると、袋に書いてある方法で良いのではないか。

とにかくこれが、今現在の我が家で採用されている素麺の茹でかた。
四国暮らしで得た(静岡でも役に立つ)経験のひとつ。

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ああ、四国に遊びに行きたい。
静岡に帰ってきた理由のひとつが「四国は身近な土地になった。いつでも遊びにいけるから」だったのに、今の状況ではそれも無理。からっと晴れた真夏の瀬戸内海が懐かしい。

 

 

*1:素麺製造の協同組合で作っているブランド。いくつか等級があるけれど、安いのも高いのもおいしい。

 

 

*2:京都などで沸騰寸前の状態で、ひたすらうどんを茹でているのを見るが、たぶん同じことをしているのだろう。

プリンとティラミス

水筒も財布も忘れて自転車で駅前まで行ってしまった。
目的は郵便局だったから問題は無いのだが、いささか暑いし喉も乾いた。頭痛もする。
昼過ぎまで熱中症の警報も出ていたくらいだから、休憩も兼ねて国道沿いのファミリーレストランで小休止をすることに。携帯電話があれば支払いができる時代で良かった。

 

 

パスタ専門店みたいなファミレスだったせいか、夕方に客は僕しかいない。
ドリンクバーと、プリンとティラミスのプレートを注文した後は、完全に存在を忘れられてしまった。

「今のうちに練習しておこう」「謝ったってダメだよ。わからないことはすぐに聞いて」「ひとつ終えたらチェックする。家で家族にするのとはわけが違うんだからね」
そんな指導の声が聞こえてくる。
新人に責任者が何かを教えている様子。客を意識していないのか、言い方がずいぶんときつい。声も大きい。

そのうち、テーブルを使って「自分で間違いなくできると思うまで自主練していて。勝手に納得して間違えられたらみんなが迷惑するんだからね!」と、おそらくは夕方に混みはじめるまでの時間を使った、現場トレーニングまで始まってしまった。

嫌な感じだなあ、と思いつつも(なぜか)こそこそとドリンクバーをおかわりして、水分補給をしながら涼む。


コーヒーメーカーがメンテナンスモードになっていて、その旨を伝えたときには、なんだか僕まで報告の遅さを非難されているような雰囲気だった。
責任者らしき青年からは「いつからランプが光ってました?」と強めの口調で問われたけれども、正直いって覚えていない。1杯目のコーヒーを淹れたときには普通に使えたと思うのですけど…(敬語)と伝えたら、それじゃあ役に立たないなあ、みたいな顔でため息をつかれてしまった。


「招かれざる客」だったのかもしれない。
このファミレスでは、パスタやピザを注文しない人間は、このような仕打ちを受けるのだ。今回はプリンとティラミスを注文したけれど、もっと安いジェラート単体、あるいはドリンクバーだけだったら、僕も新人と並んで怒られていたはずだ。

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せっかくだから持ってきた小説を読み終えてしまうと思っていたけれど、こんなジョリーパスタではリラックスできない。プリンもティラミスもおいしかったとは思うが、特に印象に残っていない。
混み始める前に店を後にした。

 

夕方には「自転車で進んでいる間は気持ちが良い」くらいには気温も落ち着き、さらに少しの通り雨もあって、夜はなんとなく過ごしやすい。
でもたぶん明日も暑いだろう。どこにも行けず、夕方や夜に散歩をしていた昨年の夏を思い出す。

では寝ます。おやすみなさい。

 

 

 

 

富士宮市 茹で落花生のかき氷

夕食後、今まで寝てしまっていた。
たぶん疲れたのだろう。手早くこの日記を書いたら、きちんと寝ようと思う。

 

 

今日は所用で静岡県東部、富士山の麓へ行ってきた。
久しぶりに晴れた日。雲こそ多く富士山は見えないけれど、水も緑もまぶしい。でも車から出ると暑くて、空いた時間に散策や探検もままならない。

それでもおやつはきちんと食べる。
富士宮市浅間大社近く、古い商店街から少し入ったところにある「天竺屋」でかき氷を食べた。

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ここは居酒屋、そして古い製氷業者でもある。
居酒屋と氷屋の建物の間を使って、かき氷を売っている*1

市販のシロップを使ったものから、生のフルーツで作ったソースをかけたものまで種類は色々。
今日はせっかくなので、土地の名産品である落花生のかき氷を食べてみた。

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塩味の粒と、しっかり甘いペーストというかソースのそれぞれが落花生。きちんと茹で落花生の味がする。途中でソースを足すこともできる。
面白い味わい。静岡県東部では落花生の粉を使ったおはぎがある。塩気と甘さのバランスも含め、なんとなく思い出した。

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良いおやつだった。
建物の隙間みたいな狭い場所だが、薄暗くて居心地が良い。老舗らしく、古い氷屋の道具が飾られていて、待っている間に眺めて楽しむこともできる。
今日は時間が無かったけれど、浅間大社から徒歩圏なので、参拝後に立ち寄るのも良いかもしれない。

 

ねむり

ねむり

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さて本当にあくびが止まらなくなってきた。
きちんと寝ます。おやすみなさい。

 

お題「大好きなおやつ」

 

*1:居酒屋で、飲んだあとにかき氷を食べることもできるらしい。

寿司と蝉

今日は自宅作業に勤しんでいたら昼になってしまった。

なんとなく「ちょっと良いもの」を食べたくなって、有名なお寿司屋さんに行く。ランチタイムは安いと聞いていたので。
普通の「お昼の寿司」も十分に安かった。そしておいしかった。好物の穴子が良い感じ。外の桟敷席で、寿司桶の寿司だけを食べる(フルーツなどは無し)というのも潔くて良い。
でも毎日限定10食の「500円寿司」も気になる。開店前に並ぶ年金生活者の列を見たことがある。たぶん僕はありつけないだろう。

近所にある、やはり名店と呼ばれる寿司屋にも、平日の昼間のみの安い寿司があると聞いた。「安いけれど、ほぼ助六寿司だった」とインターネットのレビューにはある。僕としては、名店の助六寿司なら食べてみたいと思う。稲荷寿司や太巻き、干瓢の細巻きなどは大好物なのだ。でも、ちょっといい店でそういう品を食べる機会は無い。

静岡の街には、稲荷寿司で有名な店があった。いつか行きたいと思いつつ、まだ店に入ったことがないのだった。

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夕方には自転車で近所を散策した。
まだ頭痛があるけれど、だからこそ気分転換は必要なのだ。
ものすごく蒸し暑くて、遠くに雨の予感もする。セミが一斉に羽化したようで、公園には冗談みたいな量の抜け殻が散らばっていた。

 

 それではおやすみなさい。
寝る前に豆を水に浸します。明日は豆カレーの予定。

 

 

今週のお題「寿司」

きんつばを買いに 用宗 神尾きんつば店

夕方に気分転換も兼ねて、用宗まで「きんつば」を買いに行ってきた。
小さな港町である用宗*1。なぜか悪天候の時に訪れる事が多い。今日は西空に雷が光り、隣の市は通り雨に覆われているのが見えた。

駅からまっすぐ海に向かって歩き、少し迷えばそこが「神尾きんつば店」である。

小さな店構えで、いつも中年の女性と、奥に高齢の女性がいる。

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きんつば店というが、おでんも売られている。おでんは典型的なしずおかおでん。
夏でも冬でも、近所の子供が買っている。地元に根づいた駄菓子屋的な店なのだろう。
コンニャクの類も置いてあるけれど、理由は知らない。

きんつばは、厚くて重い。
寸法は大判焼き今川焼きより大きいかもしれない。その大半が粒餡なのだから、ずっしりしている。

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静岡におけるきんつばは3タイプ。昔は薄い円形が多かった*2。まさに鍔型。
最近は専門店でも直方体のきれいなものが多い。スーパーや和菓子屋にある、きちんと梱包されたものと同じかたちだ。
そしてこの、分厚い円盤型が、小さなお店で細々と作られている。静岡県中部において、僕が把握しているのはこの神尾きんつば店も含めて3店だけ。

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形状同様、味もいささか古めかしい。
昔ながらの粒餡は、甘みがとても強い。深蒸し茶を濃く淹れてちょうど釣り合う。大人なのでブラックコーヒーでもいい。今風ではないかもしれないけれど、でもこれが良いのだ。
香ばしく、よもぎの色が濃い皮とともに、1個で誰もが満足できる。
特別なきんつばなのだった。

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いつ雨が来てもおかしくない暗い空の下で1個目のきんつばを食べた。
家から持参したコーヒーを飲んで、芸術映画みたいな波を眺めて食べる。

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そういえば用宗には「オクトパス」というカフェバーがあったな、などと昔のことを思い出す。たこ焼きを出すバーで、倉庫みたいな店で、大きな猫が自由に歩いていた。
友人たちとオクトパスに行くときは必ず悪天候の夜だったので、店の場所が全く思い出せない。
それでも記憶を頼りに裏通りを歩いている時に、ついに通り雨が来た。今日の散策はこれでおしまい。残りのきんつばを持って帰宅した。

きんつばは、冷蔵庫に3個残っている。明日からのおやつに食べていく。思いつきで出かけたけれど、良い時間を過ごせた。

 

お題「大好きなおやつ」

 

*1:地味な難読地名・駅名でもある。もちむね、と読む。

*2:スーパーマーケットの店外に、焼き鳥や鯛焼きのように屋台が出ていた。

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