食べるドライトマトのオイル漬け

今の自分の境遇は、かつての仕事の関係者にとって同情を誘うものらしい。
つまり、前々職の拠点閉鎖と四国への転居、前職の退職、それぞれの経緯は、社長や取締役の身勝手さ、極端なベンチャー気質からなるものである、だから君は被害者である、と認識している人がそれなりにいるのだ。
ここ高松市というのはこぢんまりとした街だが、個人経営の店や中小企業がやたらと多い。つまり経営者の狭くて濃い世界がある。
だから「ああ、あの人の下で働いていて…なるほど、それは可哀想だったね。あの人達はそういうところがあるから」と、僕が近況を話すだけで(彼らなりの)ストーリーが出来上がる。それはたぶん、僕や僕の雇い主だった人達からしたら出鱈目に近いのだが*1同情というのは金で買いづらいし欲しがろうとして得られるものでもないから、今は余計な釈明をしないで放置している。

「可哀想な境遇だね。せっかく静岡から移り住んだのにね」と同情はしてくれるけれど、「うちの会社に来るかい?高待遇で雇うよ」とは誰も言ってくれない。
その代わり、お饅頭とか、ミカンとか、お歳暮か何かで貰ったお酒をくれる*2

小規模とはいえ経営者の方々だから、それなりに良いものを貰えることも多い。イオンやその周辺をぐるぐる巡って暮らしている自分としては生活の彩りになっている。

 

同情してくれるのは彼らだけではない。
前々職の親会社が今の住まいの近くにあって、そこには社長の親族の家もある。社長の母親、社員からは「おばあさん」と呼ばれていた老婆もまた、僕に目をかけてくれる*3
このお婆さんは、会えば何かをくれる。大抵はスーパーマーケットで合うのだが、買ったばかりのお煎餅やドーナツを気前よく分けてくれる。これから何処かに行く雰囲気なのに、手土産の和菓子を箱ごとくれたりもする。
「若いんだからもっと栄養をとりなさい」みたいなことを、この中年男性である僕に言うのだ。ちなみに先月は切り花を貰った。

先週はこの人に、大量のプチトマトをいただいた。
お弁当にも使ったし、毎日少しずつ食べてもいるけれど、ついに萎びてきた。
仕方がないから、セミドライトマトにしてみた。

セミドライトマトならば使い勝手も良いし、それなりに日持ちもする。でも逆に、冷蔵庫の奥に眠ってしまう可能性もある。

もう少し簡単に使えて、どんどん消費するものをと考えて、今日は「食べるドライトマトのオイル漬け」を作ってみた。

これは「食べる辣油」のドライトマトとオリーブオイル版。
好みでニンニクは使わず、フライドオニオン*4をたくさん入れる。
ベランダで2晩とオーブントースターで乾かしたプチトマトを耐熱容器に入れてオリーブオイルを注ぎ、塩や粉唐辛子を入れてからオーブントースターで加熱。ぐつぐつしたら瓶に移してフライドオニオンやスパイスを混ぜて完成。

オムレツに入れてもいいし、ご飯にそのまま乗せても美味しい。茹でたジャガイモにも合う。わりと万能、そして作るのが簡単。
セミドライトマト無しで唐辛子とニンニクを使えば「食べるペペロンチーノの素」になる。この場合も、ニンニクは隠し味程度が好き。フレーバーオイルとは違う使い方ができる。

 

おいしい!かんたん!おしゃれ! 旅して見つけた イタリアの保存食レシピ

おいしい!かんたん!おしゃれ! 旅して見つけた イタリアの保存食レシピ

  • 作者: 池田律子,廣瀬智央
  • 出版社/メーカー: 阪急コミュニケーションズ
  • 発売日: 2009/11/28
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
  • 購入: 1人 クリック: 3回
  • この商品を含むブログ (2件) を見る
 

 

 

ところで今日のお弁当はこんな感じ。

https://www.instagram.com/p/B5UOqB9gVPE/

  • 雑穀ごはん
  • 煮豚
  • 割り干し大根の漬物
  • プチトマト
  • ニンジンのスパイス和え
  • 鶏ハム
  • 山葵菜と大根の炊合せ

今週は大根を買ったので、毎日なにかしらの大根料理がお弁当に登場するだろう。今日は皮をピーラーで剥いたものを利用。「皮が柔らかい品種です」とアピールしていたが、食べる分には変わらなかった。

 

柿づくし: 柿渋、干し柿、柿酢、柿ジャム、紅葉保存

柿づくし: 柿渋、干し柿、柿酢、柿ジャム、紅葉保存

 
[新版]私の保存食手帖 (ESSEの本)

[新版]私の保存食手帖 (ESSEの本)

 

 

そういえば、上述のお婆さんからは、渋柿もたっぷりいただいたのだった。「皮を剥いて、さっとお湯にくぐらせて殺菌して、軒先に干しておけば干し柿になるよ」とのこと。知ってる。独り暮らしの独身中年なので、干し柿を作る事は想定外だ。もちろん、独身だろうが男だろうが干し柿を作るに支障は無いのだが、それでもこうして「作るつもりの無かった食品」の素材が家にあるのはなんだか不思議だ。

この渋柿はすなわち、人生の不思議である。
予想外の、あるいは望んでいない分岐の先でしか手に入らない渋柿だから。

 

アデリア ガラス 保存瓶 角型 クリア 750ml フーディージャーBOR イタリア製 H-7557

アデリア ガラス 保存瓶 角型 クリア 750ml フーディージャーBOR イタリア製 H-7557

 
OXO 保存容器 ポップコンテナ 旧タイプ ビッグスクエア ショート 2.3L 1071399

OXO 保存容器 ポップコンテナ 旧タイプ ビッグスクエア ショート 2.3L 1071399

 

お題「今日の出来事」

 

*1:実際、今も前職の社長さんとは仲が良い。

*2:どうだい今夜、飲まないか?と声をかけてくださる方もいるけれど、自分がお酒を飲まないので辞退することがほとんど。

*3:この人の孫、社長の息子には静岡時代に酷い目に遭ったのだ。
この親会社の人達も、僕を「被害者」として同情してくれる。いくぶん社長への反感含みだろうが、嫌われるよりは良い。

*4:業務スーパー」で買った。ちょう安い。