祭、天気の子、誤配送対応、土曜日。

「お祭りがあります。徒歩のみ許可します」

午前中にこんな放送が聞こえてきた。
さすがに市の広報車ではないと思う。この街はスピーカーを付けた車が宣伝からお知らせまで様々な音を出して行き交う。半分くらいは聞き取れない。たぶん農協か消防団の仕事だろう。

それにしても徒歩のみ許可ってどういうことだ、とその時は聞き流していた。
そして先ほど自転車で出かけた時に、祭り囃子が聞こえたのでその方面に向かってみた。祭に寄るつもりはなかったが、自分の住む土地の輪郭は把握したい。だから雰囲気だけ掴んで戻るつもりだった。
でも神社(たぶん)がもうすぐ見えてきそうな辺りで、旗を持った老人達に強い調子で注意された。
注意というか、あれはたぶん怒っていた。「この非常識な新参者め!」みたいな感情が顔に出ていた。
僕の暢気な「この辺り、今日は通過できませんか?」という問いかけも、祭の神性を否定する言葉だったのだろう。

今になって興味が湧いてきた。
自転車あるいは車輪を嫌う神を祀っているのかもしれない。自分の知識にはない神様と祭、さすが香川県
わざわざ徒歩でその祭にいくつもりもない。
でも気にはなっている。

 

 

 

「世界なんてさ、どうせ元々狂ってんだから」

午後にアニメ映画「天気の子」を観てきた。
2回目の鑑賞。
前職で知り合った夫婦とその子供から誘われたので付いていくことにしたのだ。1人でアニメ映画を十分に楽しめる人間としては、こういうライトな映画鑑賞はそれだけで新鮮*1

改めて鑑賞すると、とても良い作品だったと思う。
程々に謎があり、そのうえで基本的な要素は“対”になっていてわかりやすい。暗さも明るさも良いバランスで、でも監督のクセもきちんとある。個人的には「君の名は。」よりも好きだ。

 1人で見た時は、新海誠ファンとして、アニメマニアとしての“拗れ”が評価を下げていた。加えて、公開されてから色々な媒体で新しい情報や評論を知り、そのうえでの再鑑賞だったことも好印象に繋がったのだと推測している。

うん、良い映画だ。

小説 天気の子 (角川文庫)

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天気の子 (角川つばさ文庫)

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「で、どうすればいいんでしょうか?」

1ヶ月に1回か2回、間違った荷物が届く。
ほとんどがバイクのアクセサリー。アパートの前の住人の注文。
郵便物は元から少ないが、カタログなど郵便局が関わらない封筒は郵便受けに入っている。

いつもその場で、宅配業者さんに持ち帰ってもらう。
普通は注文が届かなかったら何かしらのアクションがあると思うのだけれど、この前の住人は何もしない。当然ながら、宅配業者側は対応のしようがない。

今日もバイクのパーツが届いた。
いつも届けてくれる担当者さんは、ぐったりと疲れた様子だった。無駄足とわかっていても一応はドアまで届けなければいけないらしい*2

「うっかり僕が受け取って、僕が通販業者に連絡を取って対応しましょうか?」と相談するも、そういう事は想定マニュアルに無いと言う。目も潤んで、ストレスで判断力が落ちている感じがする。相談してはいけなかったのかもしれない。提案も質問も「で、どうすればいいんでしょうか?」としか返ってこない。

とりあえず今回も荷は受け取らず、しかし注文番号やラベルの氏名は控えて、その情報を元に通販業者のサポートセンターにメールをした。
回答はまだ届かない。

 

 

荷物に貼られたラベル自体は秘密の情報ではないから大丈夫なはず。

日が暮れた後に、こうしてストレスで倒れそうになっている年上の人とやりとりをするのも疲れる。僕の疲労なんて担当者さんのそれに比べたら全く問題にならないけれども、それでも。

しかし前の住人、生活必需品とも思えないバイクのパーツ(箱には「マフラーガード」と書かれていた)が届かないのに平気なのだろうか。もう少しだけ丁寧に暮らしたらどうだい?と顔も知らないその人の事を想う夜である。

 

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お題「これって私だけ?」

お題「行きたい場所」

 

*1:映画の後にお茶をしたのに“感想戦”が無かったことも新鮮。

*2:僕が留守の時に無駄な不在票を書かなくても済むように、表札には名前を掲げておいた。今まで白紙だった。