ホットケーキ,パンケーキ,プルーン.

先月にセール品のシリアル*1グラノーラとドライフルーツをまとめ買いした。
なので朝でも昼でもヨーグルトとそれらを混ぜて食べている。低コストなのは良いが食事のバリエーションが制限されている。

毎日同じものでも飽きない。特に「ケロッグ オールブラン」はその味も素っ気もない貧しい感じが気に入っている。
でもたまには、ちょっと良いものが食べたくなる。高級ではなくとも、変化が欲しくなる。

 

 

 

例えば今日がその日だった。
つまり、ホットケーキを焼いてみた。

牛乳を買う習慣が絶えているため、代用としてヨーグルトを使った。
ホットケーキミックスは多少のアレンジも許してくれる。言い換えれば味付け・風味付けが強い。ホットケーキミックスの包装にもアレンジメニューが提案されているけれど、何を作っても「元ホットケーキミックス」であることは隠せない。

しかしそういう部分も含めて、ホットケーキは好きな食べ物だ。
日常を僅かに彩ってくれる。

 

子供の頃はもう少し喜びに満ちあふれた食べ物だった気がする。
しかしその座は、今やパンケーキのものだ。

外食で食べるパンケーキは「ハレ」の食べ物。
そして家で焼いたホットケーキは「ケ」の食べ物。
民俗学の教科書にもそう書いてある*2

ホットケーキとパンケーキの違いについては色々な場所で様々な人が語っているけれど、結局のところはそういうものだと考えている。
たぶん外国、欧米ではまた違った立ち位置だと思う。
数年前に、東京の古い喫茶店に行った時に、ヨーロッパからの観光客に遭遇した。彼らにとって、「喫茶店のホットケーキ」は、漫画や映画や小説に登場する謎の食べ物*3、日本に来たら食べてみたい品であるらしいのだ。ガイドブックに載っているのだろう。客の大半が西洋人だった。みんなにこにこして食べていたので良かった。

独り暮らしでホットケーキを焼くと、基本的に余る。
少なくとも昔はそうだった。
最近は廉価なホットケーキミックスであっても1回分ずつ小分けされていて、まとめて焼いて冷凍保存する必要も無い*4
ただし自分の場合、たくさん焼いておいて、冷凍したものを後で食べるのもまた独り暮らしの味わいだと思っているので、少しだけ寂しい。

週に三回くらい焼けば、特別な想い入れもなくなるのだろう。
でも今のところ、ホットケーキには多少なりの“特別”を感じている。ずいぶん所帯じみた特別感だが、個人の生活において個人が思うだけだ。願わくば放置していただきたい。

 

森永 ふわふわパンケーキミックス 170g×6箱

森永 ふわふわパンケーキミックス 170g×6箱

 

 

 

 

 

ホットケーキ用に作った訳ではないが、数日前にドライ・プルーンを柔らかく戻しておいたものを今日食べた。普段は濃く淹れた紅茶を使うが、今回は少しの水と黒砂糖を使った。
柔らかくしたプルーンがホットケーキ(とバター)に合う。

そして、副産物として生じたシロップ状の液体が、なんとなく「ミキプルーン」に似ている。ミキプルーン同様、冷水に溶いたら飲み物になった。
不味くはないが一般化しない感じの味がする。

SUNRISE 厳選大粒プルーン種抜き 400g

SUNRISE 厳選大粒プルーン種抜き 400g

 

ミキプルーンは叔母の一人から何度かいただいたことがある。何やらコミュニティというか「講」じみた集会があって、定期購入や布教をしていたようだ。後になって「自宅でミキプルーンっぽいものを簡単に作る方法」をそのコミュニティで公開して、“上役”から怒られたと聞いた。
今回、自分が作ったこれが、叔母の広めた偽ミキプルーンに近いのではないだろうか。味は同じ、フードプロセッサーで滑らかにすればたぶん見た目も同じ。

ずいぶん昔に他界して、10年以上も会っていなかった人のことを今になって思い出してしまった。食べ物の記憶というのはそういう性質がある、と思う。

 

マルチのカリスマ: ミキプルーンの真実

マルチのカリスマ: ミキプルーンの真実

 

 

 

*1:ケロッグオールブラン。不味いのだが好きだ。

*2:嘘ですが。

*3:「麦茶」や「おはぎ」や「コンビニの肉まん」も謎らしい。

*4:卵も余らない。