宇治金時と、もなか。

 

車で移動中に気になった古い町に行ってみた。
歴史景観保護地区という程では無いけれど趣のある建物が並ぶ道。歩道もアーケードも無いから商店街ではないけれど、床屋や酒屋や飲食店が建っている。銭湯もある。空襲を逃れたような家も残っている。

そして海が近く、家々は密集している。
こういう場所は好きだ。母方の実家が同じような町にあった。港町の旧市街という点で、この町は同じ成り立ちをしているように見える。

ならば恵比寿神社があるのでは、と少し歩いてみたら本当にあった。
生け垣も石の囲いもなくてオープンな敷地、そして鳥居も無いつくりは、四国以外ではほとんど見ない。
神社はかなり傷んでいる。でも近所の人達は、きちんと花やお供えをしているようだ。屋根が崩れかけているのは信仰が失われたからではなくて、単に高齢化や不景気が原因だろう。

 

この神社の裏手には、良い感じの茶店があった。
茶店というか喫茶というかあるいは露店と呼べばいいのかよくわからない。広めの土間にテーブルや作業エリアがあって、前面が開けっぱなしで(葦簀で日陰が作られていて)、かき氷やソフトクリームやアイスコーヒー(アイスコーヒ、と記述されている)を買うことができるお店だ。

 

宇治金時を食べた。
量も甘さもちょうど良い、好感の持てる宇治金時だった。外気温は38℃を超え、室内だって汗が出る暑さ。それでも、あるいはだからこそ、かき氷はとびきり美味しい。

混雑こそしていないが、お客さんが絶えない店だった。
老夫婦と、どこか裏手で働くおばさんの3名できりもりしている。静かな店だ。
かき氷も人気があるけれど、ソフトクリームの注文が目立つ。モナカ製の蓋を付けて持ち帰る人が多い。

 

全国もなかぼん

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果物を愉しむ100の方法―お菓子とリキュールと保存食

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ちょっと気になったので、帰る前に「モナカ」を1つ、買ってみた。
注文と同時に、ソフトクリームをモナカに挟んでくれる。「暑いから気をつけてね」みたいな事を言ってくれる。
このモナカがなかなかに美味しい。ソフトクリームはさっぱりとしている。乳脂肪っぽさがあまり感じられない。それがぱりぱりとしたモナカ皮によく合うのだ。
店主の言う通り、溶けたら大変なことになりそうだったけれど、ぱくぱくとあっという間に食べてしまった。こんなに優しいアイスモナカは人生初だ。
このモナカを食べるためだけに、また訪れてみたい。
「クリームコーヒ」というメニューも気になる*1。十中八九、アイスコーヒーにソフトクリームを絞ったものだと思うが、でも注文したい。

 

 

民芸お菓子 Discover Japan

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偶然の聖地

偶然の聖地

 

 

 

店内には「20時まで開いている」と貼り紙がしてあった。
まるでお祭りのようだ。

そういえば、祖父母の家も、夏は夜に人がたくさん歩いていた。
田舎だと夕食後に外を歩き回る人はほとんどいない。港町はそうではないのだ。

 

そういえば、と再び思う。
高松の中心街も、どこか港町の趣きがある。高松市の成り立ちそのものが港湾都市で、その中心だから当然なのだけれど、でもアーケード街の山側の端、そこからしばらく歩いたところでも、古い港町の雰囲気がある。

帰宅して調べてみたら、この店は「扇町喫茶」という名前らしい。
店の前(神社の横)には駐車場もある。僕は離れた有料駐車場に停めて散策のついでに寄ったけれど、冷たいものを求めて行くのなら車が便利だと思う。駅からは少し歩く。
というわけで次は車で行く。なにしろ今日は暑かった。

 

 

 

 

シンプルノットローファー

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ちづかマップ

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今週のお題「夏休み」

お題「ひとりの時間の過ごし方」

お題「もう一度行きたい場所」

お題「今日のおやつ」

 

*1:かき氷に「ブルーハワイ」が無かった。「ハワイアン・ブルー」ならばあった。