徳島のほうのかたい豆腐

香川県のスーパーマーケットでは、近隣の名産品が手に入りやすい。
静岡県ではそうではなかった。せいぜい“名古屋メシ”の類や調味料が棚にあるだけで、隣接県や同じ中部地方の食べ物がいつでも手に入るということはほとんど無かった。というか、静岡県中部におけるローカル食材が、西部や東部では売られていないなんて状況は当たり前だった。

香川県では四国の名産品が普通に買えてしまう。
先日、高知に行った時に「そうだ鰹のたたきを買って帰ろう」と思いついたのだけれど、高知ローカルのスーパーマーケットにあったものは香川のお店でも買えるものだった。少なくとも、真空パックになって翌日まで保つものは、高知の会社で作ったものを香川で買うことができる。

 

旅の手帖 2017年 12月号 [雑誌]

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野菜に関してはもう少しローカル色が強くて、青菜や根菜では県によって少し違いが見られる。でも、「しろな」や「りゅうきゅう」は香川でも高知でも徳島でも売っていた。
四国といえば柑橘類が多く採れる。そして、柑橘類は「高知の○○」といった感じで、他県の珍しい品種が当たり前に置かれている。

つまり四国4県の産品は、それぞれの県で普遍的に売られているようだ。これは、静岡県に長く住んでいた感覚とはちょっと違って、なかなかに楽しい。
おそらく四国のスーパーマーケットやデパートで、四国の他県に関する「フェア」を開催しても、それほどお客さんが集まらないのではないだろうか。海産物とお菓子以外は、いつもどこかで見ているものばかりになる。

 

せとうちスタイルvol.3

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さてそんな楽しい香川県のスーパーマーケットにおいて、最近よく買うのが、豆腐である。普通の木綿や絹の豆腐ではなくて、かなり硬い。沖縄の“紐でくくれる”豆腐と同じくらいにしっかりしている。

昨日買ったのは徳島のメーカー製。愛媛の会社で作っているものを買ったこともある。各地で細々と、この硬い豆腐が作られているのかもしれない。

水切りの必要がほとんど無いから料理にも使いやすい。温めると甘みが増して、滑らかな口当たりになる。
僕はそのまま食べるのが好きだ。
胡麻油かオリーブオイルと、塩か醤油をかけてもりもりと食べる。普通の冷や奴サイズでも十分な食べ応えがある。
夕食をたくさん食べる習慣が無いので、帰宅が遅くなって料理が面倒な時は、この豆腐だけで食事を済ませてしまうこともある。

 

この硬い豆腐、名前は何と呼ぶのだろうか。
今まで買った品のパッケージには「昔ながらの豆腐」とか「特産とうふ」としか書かれていない。いまざっくりとGoogleに聞いてみたら「岩豆腐」というものが見つかった。

 

 

こうして書いていたらまた食べたくなるのかな、と思っていたが、今はぜんぜん豆腐という気分ではない。
2年に1回くらい、チェーン店の牛丼屋さんに行きたくなる。葱をオプションで追加して、七味唐辛子を山ほどかけて、がつがつ食べたい。昔、友人が教えてくれた食べ方。特別に美味なわけではないけれども、なんとなく今思い出して、食べたくなってしまった。でも、葱が追加できるチェーン店を失念してしまった。青ネギが山盛りになるメニューがあったのだ。調べてまで行くつもりはないので、今日は今から野菜炒めを食べます。

 

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