高知県来訪 県立牧野植物園

先ほどから体調が悪い。
といっても深刻さとは程遠い、単なる食べ過ぎである。
いただきものの大福餅が美味しくて、3つ食べてしまった。血糖値が急に上がったのか、まるで強いお酒を飲んだように身体が熱い。そしてだるい。
ごく稀にこういう事がある。
満腹過ぎて食欲なんて全然無いけれど、いちおうビタミン剤と野菜ジュースを飲んでみた。LINEで友人に相談したら「強力わかもと」を勧められたため、薬箱にあった試供品の「エビオス錠」も飲んだ。まあ、似たようなものだろう。

 

【指定医薬部外品】エビオス錠 2000錠

【指定医薬部外品】エビオス錠 2000錠

 

 

他に書くべきこともない平和な1日だったので、一昨日に行った高知県のことを書いておく。

 

牧野植物園、存在は知っていた。
自分を直接あるいは間接的に知る人達が、例外なく褒める場所として記憶していた。
牧野氏については、博物学の本には必ず登場する人物として、あるいは子供の頃から何かと読む機会があった図鑑の挿絵として知っていた。
理系の本が少ない我が家にも、なぜか牧野富太郎氏のポケットサイズの図鑑があった。祖父の家には絵はがきサイズの額装された水彩画も飾られていた。昭和の時代には、そういうちょっとした“賢そうなもの”があったものだ。その記憶が今に繋がって、こうして日帰り旅行に誘うのだから不思議なものである。

 

牧野富太郎植物画集

牧野富太郎植物画集

 
原色牧野日本植物図鑑〈1〉 (コンパクト版)

原色牧野日本植物図鑑〈1〉 (コンパクト版)

 

 


自分としては、美術芸術ではなくて博物学の世界の人である。そもそも植物については動物に比べて興味が薄い。水族館への興味を10とすると、動物園は8、そして植物園は4から3程度。理由は一言で言えないが、要は水族館や動物園が好き過ぎるのだ。

さてその植物園、とても良かった。
時間があればあと1時間は過ごせた。
展望も良いし、歩きやすいし、なにしろ植物の数が多い。種類は多いが雑多には見えないところはさすがである。色々な植物が絡まり合って育っているのに、表示を読めばきちんとどんな草や花か解る。裏道みたいな薄暗いところでさえ、きっとスタッフの手が入っているのだろう。植物を「元気いっぱい」に育てつつ秩序を保つことは本当に難しいのだ。僕は昔、熱帯魚を飼っていたことがあって*1その時は小さな水槽ですら苦労したものだ。枯れる時はあっという間だが、育つものをコントロールする(しかも見た目と自然さを保ちつつ)のは、なかなかできるものではない。

 

草木とみた夢: 牧野富太郎ものがたり

草木とみた夢: 牧野富太郎ものがたり

 

 

 

 

そういう技術的なものは別としても、ただ散策するだけでも楽しい場所だった。適当に歩いていると、前も後ろも誰もいない、自分と植物だけ、という瞬間がある。そんな場所は山に行けばいくらでもあるのだけれど、植物園だから花や珍しい葉がその風景にはある。まるで絵のような世界だった。

カフェではハーブティーとロールケーキを食べた。
なぜ「牧野ロール」なのか、よくわからないまま注文したのだけれど、これ牧野博士のサインが渦巻きだからか。お茶目である。

 

植物記 (ちくま学芸文庫)

植物記 (ちくま学芸文庫)

 

 

植物園にすっかり長居してしまい、当初の目的であった高知の市街地散策はほとんどできなかった。
地元のスーパーマーケットに寄り道して買い物(半分は日常の買い出し、半分は自分への土産)をして、ついでに沢田マンションも見物した。
仕事で知り合った人から薦められたお洒落なTSUTAYAにも行った。なるほどお洒落だ。でも地元に無ければわざわざ行くことも無い感じではある。

帰路は本当にあっという間だった。往路が徳島方面の一般道を3時間走り、廃校水族館に寄った後に2時間近くかかったので、何か間違ったルート検索をしているのかと疑ったくらいだ。
そういえば、高松の人達に「高知って意外と近いんですね」と言うと、「高知市は近いが、君が行きたいであろう四万十川足摺岬室戸岬は地の果てだ」と返ってくる。今回はそれを実感した旅ではあった。

 

ドミトリーともきんす

ドミトリーともきんす

 

 

あ、今思い出したので書いておこう。
牧野植物園で目立たないところにあった「金網に囲まれた薬用植物」について、「全然興味が無いんだけどね、何の草かも知らないんだけどね、あの切って積んである蕾をさ、捨てちゃうのなら分けてくれないかな。綺麗だよね、記念にしたいんだ」と熱心に語っていたおじさんがいた。スタッフがかなり緊張したやりとりをしていて、下手をすると警備員さんが登場する状況だったと思う。個人的には、ケシの蕾はそんなに綺麗じゃないと思う。そもそも植物園において、茎だろうが花だろうが持ち帰って良いものは無いのですよ。いや、僕だって無料配布していたら貰ったけれど。

 

阿片帝国・日本

阿片帝国・日本

 

 

お題「行きたい場所」

 

 

*1:高校生の時は生物部だった。稚魚を買って、きちんと育てた状態の水槽に仕立てたうえで地元の熱帯魚店に卸して部費にしていた。