スイートコーンそのまま

高松の市街地で野外イベント的なものに参加してきた。
かなり暇なイベントで、業務時間とはいえ交代で近所を散策したり買い物をしたりとのんびりと過ごすことができた。

 

街は瀬戸内国際芸術祭2019の影響か、外国人観光客が多い。
他の観光地よりも西洋人(黄色人種以外)が目立つ気がする。
普通の観光客らしい風体の人達がほとんどだが、何であれ安く済まそうという姿勢のヘビーデューティーな旅行者もいる*1

 

3年前に直島を訪れた時は、生のニンジンをごりごりと囓っている若い女性に遭遇した。バスで一緒になった周りの人達から果物やお茶やお菓子を分けてもらって(僕も何か渡した記憶がある)、お礼として生のニンジンを割って配っていた。皆で生のニンジンをごりごりと囓ったのも、今では良い思い出。

バックパックに日本の安いパン(スーパーにあるスティック状の甘いやつ)をぶら下げて歩いている若者に出会ったこともある。この人は島のお婆さんに柿を貰っていた。

 

 彼らのように「食」に対して簡素を極めることができる欧米人旅行者は一定数存在する。もちろん、長旅を続ける工夫や我慢もあるのだろうけれど、ひとつの旅であれもこれも楽しもうとする“欲”が無いように見える。「せっかくだから」と欲をかいて(貧乏性が発動して)失敗する自分にとっては羨ましい限りだ。

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

瀬戸内国際芸術祭2019 公式ガイドブック

 

 

今日出会ったカップルは、スイートコーンの缶詰にフォークを突っ込んでもりもり食べていた。1人で1缶、トップバリュの品だった。
スーパーマーケットの「店内で買ったものを食べていいコーナー」でコーンを食べる姿には、ちょっと不思議な迫力があった。その辺のアウトドアレジャーよりアウトドアしている。

お遍路さん集団とそのガイドさんが何やら話しかけていたので、彼らもお饅頭か何かを貰えたのかもしれない。そうであればいいな、と思う。

 

 

というわけで、帰宅してから僕もスイートコーンの缶を開けることにした。
影響されやすいのだ。
でもさすがに缶を開けてそのまま食べるわけにはいかない。
量も多いし、1日働いた後の食事が冷たい缶詰というのもつまらない。でも手をかけるのも嫌、きちんと美味しく食べたい。
少しだけ工夫してみた。

  1. スイートコーンの缶(粒:トップバリュ:418g)を開ける
  2. コーンの1/4と汁を取り分ける(明日に食べます)
  3. 残りのコーンを陶製ボウルに移す
  4. 電子レンジで70℃まで温める
  5. チーズを適当に乗せる
  6. 胡椒をたくさん挽く
  7. 混ぜて食べる

なんだか懐かしい。大昔、ソロキャンプをしていた時は、こういう食事が無性に美味しかった。簡素で寂しい食事に禅味みたいなものを感じていたのだ。
今はそれほど美味しいとは感じない。でも悪くない。
チェダーチーズと胡椒が効いていて、意外と飽きずに食べられる。
途中でふと「ファミレスのサイドメニューみたいだな」と思うまでは、簡単で気の利いた料理にさえ思えたくらいだ。

 

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)

戦争は女の顔をしていない (岩波現代文庫)

 

 

 

海外から来てコーンの缶詰を食べている(おそらくは)アート好きのカップルとは全然違うけれど、たまにはこういう食事も良い。
ちなみにアスパラガス(緑、紫)も温めて食べた*2。それだけでお腹いっぱい。色々不足している気がするが、でも満足した。

今週のお題「特大ゴールデンウィークSP」

 

 

 

 

 

*1:彼らにはSanuki-UDONを教えてあげたい。

*2:今、高松市では旬のアスパラガスがとても安い。鮮度が命の野菜であることを実感している。